中国商務省は7日、国慶節(建国記念日)に伴う大型連休(10月1〜7日)期間中の
小売り・飲食業の売上高が前年同期比17.5%増の約6962億元(約8兆3800億円)
だったと発表した。
伸び率は2010年の18.7%と比べるとやや鈍化した。宝飾、秋冬物衣料、家電、
通信機器、住居用品など「全面的に売れ行きが良かった」という。
連休前に国際的な金価格が下落したため値下げされた宝飾品が特に売れ、
江蘇省の百貨店では前年同期比67%増を記録した。
秋冬物の衣料も好調で、広東省珠海市中心部のショッピングモールでは96%増加した。
米アップル社のiPhone4がけん引したスマートフォン(高機能携帯電話)分野は、
商務省が調査した店舗ではいずれも20〜40%増を記録した。
生活必需品の価格は安定しており、都市部の鶏卵価格は連休直前と比べ0.4%下落。
豚肉や小麦粉、食用油などの価格は横ばいだった。
一方、国営の新華社通信によると、連休中の住宅販売は停滞気味で最初の5日間に
北京市内で売れた住居は547戸にとどまり、前年同期比24%減少した。政府が住宅
価格抑制のために導入した頭金比率の引き上げなどが響いたほか、今後の住宅価格
低下を見越した買い控えも見られたという。
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http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9381959FE2E5E2E4E08DE2EAE3E2E0E2E3E39F9FE2E2E2E2