【モノづくり】「ジャパンディスプレイ」は世界を制するのか、それとも価格競争に沈むのか--相場英雄 (経済ジャーナリスト) [09/26]

読者の周囲でスマートフォンやタブレット型端末の利用者が増えていないだろうか。
筆者の周りでも、米アップルの「アイフォーン（iPhone）」やアンドロイド端末を
手にしている向きが急増中だ。パソコン販売が伸び悩む一方で、スマートフォン、
あるいはタブレット端末の需要が増えていくのは確実だろう。

産業界もこうした需要に目を向けているが、その経営戦略には疑問符がつくものが
少なくない。今回はスマホ、タブレット向けの液晶ディスプレイに焦点を当てる。　　

■シェアは確かに世界一になるが・・・

米専門調査会社IDCによると、世界ベースでの2011年4〜6月期のタブレット型端末の
出荷台数が1360万台に達したという。同社によれば、この数値は前年同期比で4倍の
ペース。手軽で便利なタブレットが、ノートパソコンを駆逐した結果だと言えよう。

8月31日、ソニー、東芝、日立製作所の3社が中小型ディスプレイ事業の統合で基本
合意した。こうした世界的な潮流をにらんでの統合であることは明白だ。

統合の中身を見てみよう。3社の統合に当たっては、官民共同ファンドの産業革新機構
（INCJ）が出資し、ソニーモバイルディスプレイ、東芝モバイルディスプレイ、日立
ディスプレイズの各事業が新会社である「ジャパンディスプレイ」に譲渡される。
2012年春にも統合を完了させ、外部から新たな経営者を招くことになっている。

3社のシェアを単純合計すると21％を超え、シャープを追い越し、世界で一躍トップとなる。

日本企業が韓国、台湾の企業と比較して依然優位にあるとされる中小型ディスプレイ用の
高精細の低温ポリシリコン液晶で強力な企業が誕生したことになる。

新たに誕生する会社の議決権比率は、産業革新機構が7割、3社がそれぞれ1割ずつとなって
おり、官主導で新連合がつくられたことを印象付ける。

主要メディアの論調を見ると、この連合を前向きに評価するものが圧倒的だ。しかし、
事態はそれほど楽観的なのだろうか。筆者は「否」との見方をとる。

かつて「1インチ1万円」だった薄型テレビが「1インチ1000円」を割り込むような
急激な価格破壊に直面したように、スマホ、タブレット向けの中小型ディスプレイも
同じ軌跡をたどると見ているからだ。

■コモディティー化までの猶予はあと1〜2年

「ソニー、東芝、そして日立も内心ほっとしている」（外資系証券アナリスト）。
これは筆者と親しいアナリストが秘かに明かしてくれた情報だ。

「そもそも3社ともにディスプレイ事業のような国際競争が激しい分野に追加投資する
意欲は乏しかった」（同）というのだ。

世界市場でのシェアに関しても、楽観視できない。「発注する側の端末メーカーにしても、
サプライチェーンのリスク分散の観点から、日本以外のメーカーからの調達を増やす
傾向にある」（同）という。

また「日本優位」と言われる技術についても、「低温ポリシリコン液晶は既に韓国勢の
猛追を受けているし、台湾勢の追撃も時間の問題。コモディティー化まであと1〜2年の
猶予」（別のアナリスト）との声が出始めているのだ。

なぜ急激なコモディティー化が進むのだろうか。官主導の大規模統合は果たしてうまく
機能するのか。(※続く)

◎http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/23069

>>1の続き

■「装置」が勝負の行方を左右する

筆者が取材したアナリストたちの見方を総合すると、あるメーカー群の動向が大規模
統合の成否を握ることが分かってきた。

それは装置メーカーである。特に、ディスプレイ製造に使用する露光装置を製造する
メーカーだ。露光装置はニコンやキヤノンなどの国内勢が圧倒的なシェアを持っている。
中でも「次世代低温ポリシリコンや有機EL向けなどではニコンが圧倒的に強い」（同）。

薄型テレビ用のディスプレイを見ても、装置の重要性は明らかだ。まず日本勢が最新
装置を導入して、市場の先頭を走る。このノウハウが他の装置メーカーを経由して、
あるいは日系メーカーの型落ちモデルを通じて韓国、台湾に移転する。数が捌ける
ようになれば、単価は安くなってくる。その結果、日本メーカーはどんどん海外メーカー
にシェアを奪われていった。

爆発的に需要が拡大するであろう中小型向けディスプレイについても、先のアナリストが
「コモディティー化までの猶予はあと1〜2年」と指摘する根拠がここにあるのだ。

現状、露光装置メーカーの動向はどうなのか。「ニコンの次世代ディスプレイ用装置は
サムスンがすでにまとまった数を押さえており、日本勢に回ってくるのは1年後以降に
なる」（同）

「官主導の再編」「日本勢最後の砦」・・・。今回のジャパンディスプレイ設立を巡る
報道は華々しかった。だが、急増するスマホ・タブレット市場において、日本勢が主導権
を握るのは容易なことではない。

前出のアナリストは、「経産省も本当の意味の日本連合での囲い込みをやるのであれば、
装置メーカーを無理矢理にでも巻き込まなければ意味がない」と指摘する。大規模統合の
先行きは決して明るいとは言えない。

◎執筆者/相場 英雄 (作家・経済ジャーナリスト)
1967年生まれ。元時事通信社記者。2005年に『デフォルト（債務不履行）』（角川文庫）で
第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞。2006年、時事通信社を退社、創作活動に。

◎関連スレ
【電気機器】東芝・日立・ソニー液晶連合、社長にエルピーダ前COO大塚周一氏 [11/09/10]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1315608450/

朝鮮産の安物は貧困層の需要でシェアを保ち続けるだろうな

まだコモディティ化してないのか？
定義がわからん。

このひと本名なん？

ニコンくらいなら買収しちゃえば

価格競争に沈んだ挙げ句それにシャープまで巻き込んで、
日本の製造業がーってまたあれこれ言われるに一票。

こいつ、いやに日本勢にいやにネガティブな見方しているんじゃないか。

在日朝鮮人か、日本人の振りをしている。

３社合併をやられちゃ困る、無駄だみたいな。

こいつに聞きたいな、だったら技術のある日本はどうしろと。

>>8
やるなら装置メーカも巻き込めって極めて正論言ってると思うけど。
そう簡単にできるとは思えないけどね。
楽観論者≠愛国者。

エルピーダやルネサスになりそうで怖い

あれだけ秘密を護っていた亀山モデルもアエナク価格競争に敗れた。
装置メーカー抜きでシャープ独自で装置を造っても追いつかれて負けた。
モデルチェンジ競争の商品は先進国はコスト競争に勝てない。
年中行事のモデルチェンジの無い商品分野を押さえる戦略を考えねば･･･。
ソレが分らん。

ニコンが外国に売らなければいい。
ニコンに金を払ってでも、外国に売らないように頼め。
それが国益になる。

まあ勝負にならないと見るのが妥当だろうな。3社も不採算部門を国に押し付けられてラッキーとしか思っていないだろう。

馬鹿じゃないのか

価格競争が激しくなるから統合するんだろうよ。
バラバラにやる意味などないのだからいいんだよ
統合で。

バラバラにやってたら、それこそ沈むだけだろうに。

バラバラのほうがいい場合もあるんだよな
こういうのは難しいんだわ・・・１＋１が２とはなかなかいかないからｗ

>>14
統合しない方がいいとは>>1には一言も書いてないが。
統合だけじゃ延命措置に終わるってことでしょ。

馬鹿とは言わないけど、うっかりさんね。

iPhone6からは日本製ディスプレイでしょ
そんな悲観するほどのことかね。まぁかなり値段は低めに設定されそうだけど

いくら金積まれても装置メーカが１社に優先して供給して
他のメーカーは１年遅れなんてしないと思うが

そんなことしたら他のメーカーが潰れて稼げなくなるだろ

日本が出来る事は　ロボットで綺麗に大量に生産すること

ロボットが生産するのであれば　中国をはじめ　外国で生産
する必要がない　まったくない　人件費は関係ない

究極のフルオートメーション　これで生産するしかない

>>11
あれは価格競争に負けたと言えるのか？
パネルメーカー全社赤字のなかでは、一番の勝者ではあるんじゃない？

追いつかれた訳でもないし。

この前レストラン入ったらネトウヨが飯食いながら「チョンは〜ｗｗｗ」とかきめー会話してて、
周り皆キモがってたから、俺が「おい、ネトウヨ！　黙れや！」って一喝したら、
突然キョドりだして、「おおおおお前、チョンだろｗ」とか言い出したから、髪掴んでテーブルに顔面おもいっきり叩きつけて、
「日本人だよ。てめーら日本人の底辺のくせにえらそーに日本語ってんじゃねーぞ」って言ったら、
他のネトウヨ、ガタガタ震えながら、必死で謝ってきてワロタわｗ
ファミレスの店員に帰る時「ありがとうございました。お代は結構です」って言われてちまったｗ
やっぱ皆ネトウヨってうざいんだな

常に新しいこととプラットフォーム化をすすめるしかない