【米 特許を「先願主義」に転換】
アメリカのオバマ大統領は、特許の認定の仕組みを大きく変える改革法案に署名し、
アメリカも日本やヨーロッパと同様、同じ内容の発明であれば、先に出願した人に
特許を認める、「先願主義」に転換することになりました。
アメリカではこれまで、特許の認定にあたっては、先に発明した人に特許を認める
「先発明主義」が採用されてきました。しかし、オバマ大統領は16日、認定の
仕組みを大きく変える包括的な改革法案に署名し、同じ内容の発明であれば、
先に出願した人に特許を認める、「先願主義」に転換することになりました。
これについて、オバマ大統領は声明を発表し、「新しいアイデアがすぐに新しい仕事に
結びつくような仕組みが必要だ。時代遅れの特許法を改定する必要があった」として、
改革の必要性を強調しました。
日本やヨーロッパと同様、アメリカが「先願主義」を採用することで、日本企業に
とっても、特許の出願手続きが効率化され、特許紛争の減少にもつながるのでは
ないかと期待されています。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110917/k10015667381000.html 【米特許、先願主義に転換 2013年春から適用予定】
オバマ米大統領は16日、米特許法の改正法案に署名、同法が成立した。1952年以来の
抜本的な改正で、先に発明した人に特許を与える「先発明主義」から、出願した日を優先する
「先願主義」へと制度がかわる。2013年春から適用される見通しだ。
日本を含めた先進国は先願主義を採用しているが、これまで米国だけが、個人や企業の
功績を重んじる立場から、先発明主義を取ってきた。先発明主義では、後からでも、
発明日が早いことを立証できれば、権利が認められる利点はあったが、一方で、特許紛争に
つながりやすいとされてきた。
先に発明した時点が決め手となるため、審査に時間がかかり、訴訟リスクも伴うため、米
国の企業の間でも、発明や技術革新を妨げているとして批判が高まっていた。ただ、AP
通信によれば、中小企業や個人の発明家の間では、不利になるとの声も出ていた。
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http://www.asahi.com/international/update/0917/TKY201109170145.html ◎元スレ
【知財】米国の特許、"先発明主義"から"先願主義"へ--法案を可決、大統領の署名焦点に [09/10]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1315606582/