【コラム】なぜ格差が生まれるのか? できる社員とできない社員 [11/08/31]

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 「格差社会」というキーワードが近年よく使われるが、これは会社内でも例外ではなく、
「できる社員」と「できない社員」の格差は多くの企業に存在する。

 特に注目したいのが、入社時はほとんど差がなかったのに、5年、10年と経ったら役職や
任せられる仕事に大きな差がついている、というケースだろう。元来持っている能力差が
大きいのであれば格差が生まれることも理解できるが、元々は同程度の能力だった人たちの
間に大きな差がついていくのはなぜだろうか? 今回はこの「できる社員とできない社員の
格差はどのように広がっていくのか」についてお伝えしていきたい。

■プロスポーツ選手はどのように作られていくのか

 プロスポーツという実力社会で起きていることは、ビジネスの世界でも参考になることが
多い。ここではまず下記のデータを紹介しよう。

 プロ野球選手を生まれた月で分けて比べると、「4〜9月生まれ」が「10月〜3月生まれ」
に比べて圧倒的に多くなっている。さらに詳細に見ていくと4月頃は比率が高く、徐々に
その比率は減少していくことが分かる(サッカーのJリーグやバレーボールでも同じ傾向が
出ることが証明されている)。

 小学生くらいまでなら「カラダの発育に差があるから4〜9月生まれは有利である」といっ
た理由が思い浮かぶが、20歳を超えるようなプロ選手でこの差が発生するのはなぜだろうか?

 4〜9月生まれの人は「(小さいころは)カラダの発育面で有利」→「試合に出る機会が
増える」→「練習により熱心に取り組む・試合経験が蓄積される」→「ますます差が広がる
」という好サイクルに乗るからというのが大きな理由である。

 補足すると、以下の5つのサイクルが生じるのだ。

(1)少しの差が(カラダの発育面で有利)
(2)場面をつくり(試合に出る機会)
(3)日々の活動意識が高まり(練習に熱心に取り組む)
(4)経験の差が生まれ(試合経験が蓄積される)

 それが何回も何回も繰り返されることで

(5)埋められない大きな差となっていく(プロ選手となる)

■ビジネスの世界でも同じサイクルが発生している

 同じことがビジネスの場面でもよく起こっている。例えば、同期入社のAさんとBさんが
いた場合、次のような流れで格差が開いていくことはよく見られるパターンだろう。

 「Aさんが少し優秀である」→「Aさんに仕事を任せる」→「Aさんはこれまで以上に熱心
に仕事に取り組む・この仕事からさまざまな経験を積む」→「次の仕事もAさんに任せる」
→「ますます2人の差が広がる」

 このように「少しの差」が徐々に「大きな格差」となっていくのだ。

<以下略。省略部分はソース参照>

ソース:BusinessMedia 誠
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1108/30/news003.html