豊田通商(8015)は1日、電子部品商社のエレマテック(2715)に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、
子会社にすると発表した。電気自動車をはじめ自動車業界では電子制御技術の重要度が増している。
液晶やテレビ、携帯電話などの部品取り扱いに実績を持つエレマテックを傘下に収め、収益基盤を強化する。
TOBの実施日はまだ決まっていない。
中国企業に対する部品販売が多いため、
今後中国内の独占禁止法に対する今回のTOBの妥当性について申請する予定。
TOB価格は1日の終値(1075円)よりも43%高い1株1540円。
買い付け株数の下限は設定せず、上限はエレマテックの議決権の51%に相当する1044万1500株とする。
TOBへの応募株数が上限以下だった場合はすべて取得する予定。
議決権の過半数を取得するのが目的で、買い付け総額は約160億円。エレマテックの東証1部上場は維持する。
エレマテックは高千穂電気として1947年に設立した独立系の電子部品商社で、
2009年に大西電気と合併し現社名になった。〔日経QUICKニュース〕
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9381949EE2E3E291E38DE2E3E2EAE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2