平成23年2月1日施行の消防法省令改正で、地下に直接埋設された鋼製一重殻タンクについて、危険物の外部への流出防止措置が
義務付けられた。
2年間の猶予期間が設けられているが、平成25年2月から、腐食の恐れが「特に高い」地下貯蔵タンクは、内面をコーティングまたは
電気防蝕による流出防止措置が必要となる。
また、腐食の恐れが「高い」地下貯蔵タンクについては、「危険物の微少な漏れを検知するための設備」での常時監視が必要で、具体的には
高精度液面計の設置が推奨されている。
昭和機器工業(福岡市博多区)の磁歪式デジタル液面計「DSV X-1」と「同T-1」は、独自の最先端技術によって実現した高分解能0.0005%
(2mフルスケール時)を備えており、高精度な漏洩検知機能を誇る。
毎日、自動で液面の変化を検知・記録することで、わずか直径0.3o相当の微細孔からの危険物の漏れも検知することが可能。
従来のフロート式液面計では検知できなかった0.1Lの漏れも検知し、万一の微量な漏洩の早期発見を支援する。
同社の「高精度液面計」は他の流出防止措置に比べ、施工費用を含めても割安となり、施設事業主の負担が最も少ない。また、今回の
省令改正で定められた講ずべき措置の中で唯一、タンクからの漏洩を検知する機能を有した機器である点も大きな特長となっている。
両製品とも財団法人全国危険物安全協会(東京都港区)から性能評価を受けており、地下タンクの漏洩点検技術の1つとして認定
されている。
なお、同製品には、高精度水検知機能も標準装備されている。
また、オプションでセンサー部に世界初のデジタル容量表示機能を組み込むことで、電気的トラブルや停電・災害時など屋内および屋外
指示計で在庫量が確認できない場合でも、センサー単独で在庫量確認ができ、ローリー車による荷卸しも可能となる。
同社では、「従来の法定漏洩検査は、次回の検査までその安全が保証されるものではなかった」と前置きした上で、「年々老朽化が進む
地下タンクの漏洩監視に絶大な効果を発揮し、地下タンク使用限界の判断の目安だけにとどまらず、長期に渡るタンクの有効活用に安全と
安心を提供する」としている。
▽ソース:物流ウィークリー (2011/07/05)
http://www.weekly-net.co.jp/pr/post-6192.php ▽画像
http://www.weekly-net.co.jp/img/0704s1.jpg http://www.weekly-net.co.jp/img/DSV-X-1.jpg