ソースは
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1309421985606.html http://www.excite.co.jp/News/bit/E1309421985606.html?_p=2 画像は
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この記事を書いているのは6月下旬なのだが、まさに梅雨真っ只中。
こんなに雨降りが続く年も珍しいのではないか? 毎日が、鉛色の空。
そんな日々だからこそ、凝ってみたいのは雨具だ。
たとえば、すでにファッションアイテムとして昇華した感のある長靴。
文句なしに、オシャレだろう。
そして、この傘もオシャレ。
神奈川県平塚市の「稲光産業」が開発したのは、“渦巻き傘”。
画像を見ていただきたい。中心から伸びる傘の骨が、渦を巻くように伸びている。
こんな傘は、今までに一度も見たことがない。そこで、同社に開発のきっかけを伺ってみた。
「単純に、今までになかった傘を作りたかったんです。だって、可愛いでしょ(笑)?」
(同社・担当者)
確かに、可愛いな……。
実に動機は単純だが、渦巻き状にすることで思わぬメリットも生まれた。
この傘、強風を受けて裏返ったとしても、すぐに元に戻すことができ、そして損傷しにくいらしいのだ。
渦巻き状だからこその利点は、もう1つある。
「この傘は左右対称ではないんですね。ということは、風が当たっても均等に流れません。
結果、手でしっかり固定しなければ風車のようにクルクル回転するんです」(担当者)
同社が渦巻き状の骨組みで開発したかったのは、実は“傘”ではなく“パラソル”。
「砂浜に刺さっているビーチパラソルが風を受け、クルクルと回ったら楽しいだろうな」というイメージが、
まず第一にあった。
そこで渦巻き状の骨組みの構造を研究するため、普通の傘の大きさで試作品を製作。
すると、これが何とも可愛い。そうして、同社は渦巻き骨組みの“傘”の商品化を考えるようになった。
「もちろん、パラソルでの商品化も将来的には考えております」(担当者)
しかし、渦巻き状の骨組みって、予想以上に難しいらしい……。
なにしろ、“傘の本場”として200年以上の歴史を誇るヨーロッパでさえ、未だ誰も開発できていないのだ。
「傘の“親骨”と呼ぶんですが、真ん中から横に広がる長い方の骨がありますよね。
この骨が通常の傘と違い、開いた時と閉じた時では形状が大きく変化します。そんな傘だと、
閉じることが理論的に不可能だったんです」(担当者)
開いた状態だと、骨は渦巻き状になっている。この形状が邪魔をして、閉じることができなかったのだ。
しかし、これは先端の部分にゆとりを持たせることで解決。
-続きます-