神戸税関が20日発表した5月の神戸港貿易概況によると、
輸出入総額は前年同月比5・7%増の6580億円で、17カ月連続で前年実績を上回った。
ただ、輸出は4232億円で1・3%増にとどまり、
同税関は「福島第1原発事故を受けた海外の輸入規制や風評被害も影響している」とみている。
輸出は17カ月連続プラス。
オランダ、米国向けの建設・鉱山用機械、マレーシア向けの液晶パネルなどが好調だった。
鉄鋼や制御盤、金属加工機械で減少が目立ったが、
同税関は「大幅に減った品目に原発事故の影響は見られなかったが、
徐々に影響が出ているのではないか」と分析する。
輸入は2347億円(前年同月比14・7%増)で7カ月連続プラス。
東日本大震災で国内の製造拠点が被災したために伸びたたばこやレアアース、シリコンなどが好調だった。
主要地域別の輸出入総額はアジアが3865億円(5・9%増)、
米国が736(6・9%増)、欧州連合が993億円(18・8%増)だった。(石沢菜々子)
(2011/06/21 08:39)
http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0004192536.shtml