無断でコピーしたカラオケの曲などを取り込んだ通信カラオケの機器を販売したとして、
愛媛県警察本部は2つの事件を摘発し、
徳島市の音響機器販売会社の社長ら合わせて4人を著作権法違反の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、徳島市にある音響機器販売会社の社長、
尾原信治容疑者(52)ら3人と、愛媛県西条市の会社員で歌謡教室を主宰している
稲掛忠容疑者(59)です。警察の調べによりますと、このうち尾原容疑者らは去年の9月と10月、
東京の会社が権利を持つおよそ5万曲分を無断でハードディスクに取り込んだ
通信カラオケの機器2台をインターネットのオークションで販売したとして、
著作権法違反の疑いが持たれています。調べに対し、
尾原容疑者らは「間違いありません」と容疑を認めているということです。
また、稲掛容疑者は、
去年11月、同じ東京の会社が権利を持つおよそ15万曲分を取り込んだ機器2台を販売したとして、
著作権法違反の疑いが持たれています。
逮捕について、稲掛容疑者は「わかりました」と話しているということです。
通信カラオケは、利用者が著作権料を含む配信料を支払ったうえで曲をダウンロードするもので、
料金を支払わないまま使い続けるとロックがかかり、
ダウンロードをできなくなる仕組みになっていますが、
尾原容疑者らはロックを解除した機器を販売していたということです。
愛媛県警察本部によりますと、こうした通信カラオケの機器を販売した容疑での摘発は、
全国で初めてだということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110608/t10013406681000.html