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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21554620110606 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21554620110606?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0 [ニューヨーク 6日 ロイター] 6日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落。
ドイツの当局者がギリシャ向け追加支援策はまだ定かではないと発言したことが圧迫材料となった。
ただ、ギリシャはデフォルト(債務不履行)を回避できるとの観測から、ユーロの下げは
限定的になるとみられている。
ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相)が
ユーロは過大評価されているとの見方を示したことも、午後の取引でユーロ売りを加速させた。
ギリシャの債務問題をめぐっては、当局者が追加支援策での合意に近付き、独メディアは
同支援策の規模が1000億ユーロを超える可能性があると伝えた。
これを受け、電子取引システムEBSでユーロ/ドルは朝方、1カ月ぶり高値となる
1.46590ドルをつけた。
その後、独財務省報道官がギリシャ向け追加支援策はまだ定かではないと述べたことや、
ユーログループのユンケル議長がユーロの価値について発言したことを受けて下落し、
終盤の取引では0.5%安の1.45650ドルとなっている。
ただ、トレーダーによれば、市場はギリシャの債務返済繰り延べで合意がまとまると予想している。
ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、バッシリ・セレブリアコフ氏は
「ユーロは前週の上昇を受けて若干の調整が入っているほか、全般的にギリシャのニュースに
反応しやすくなっている」と指摘。
「ギリシャ向け追加支援策をめぐっては不確定要素が多く、詳細の微調整も多分に必要だが、
全体的にはうまくいく見通しだ」と述べ、欧州連合(EU)がギリシャの破たんを許さないことは
明らかとの見方を示した。
ユンケル議長は6日、ギリシャ救済のためにあらゆる措置を講じるべきとの見解を示した。
投資家の関心は今週の欧州中央銀行(ECB)理事会にも集まっている。
トリシェECB総裁は9日の理事会で7月の利上げを示唆すると予想されている。
GFTフォレックスの為替リサーチ部門ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は
「市場のフォーカスは金利差にシフトするだろう」と述べ、
「米連邦準備理事会(FRB)が年内に措置を講じる可能性が低い中、ECBが利上げすれば
ユーロや他の通貨に資金が流れる」と予想。「現在、ドルを保有する理由はまったくない」
との見方を示した。
トリシェ総裁はこの日の講演で、ECBは商品価格の上昇がインフレの二次的影響を招くことを
回避する必要があるとあらためて強調した。
ドル/円は約0.2%安の80.130円。一時は80円を割り込み、1カ月ぶり安値をつけた。
アジアの政府系ファンド(SWF)が80円を下回る水準でドルに買いを入れたとみられている。
ドル安を受けて資源国通貨も上昇し、豪ドル/米ドルは1.0700米ドルをつけた。
ドル指数は一時73.643ドルと、5月5日以来の安値をつけた。最近の弱い米経済指標を受け、
米経済の強さをめぐる懸念が高まった。ただ、終盤の取引では0.3%高の74.015ドルまで
戻した。
-以上です-