【統計】4月の鉱工業生産は2カ月ぶりの上昇 供給網寸断で小幅の伸び[11/05/31]

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1やるっきゃ騎士φ ★
5月31日(ブルームバーグ):4月の日本の鉱工業生産指数は、東日本大震災の影響で
統計開始以来最大の落ち込みとなった前月から上昇に転じた。
2カ月ぶりの増加ながら、大震災で部品のサイプライチェーン(供給網)が寸断していることが響き、
上昇率は小幅にとどまった。

経済産業省が31日発表した鉱工業指数速報(季節調整済み、2005年=100)によると、
生産指数は前月比1.0%上昇した。前年同月比では14.0%の低下だった。
ブルームバーグ調査の予想中央値は前月比2.0%上昇、前年同月比12.4%低下だった。
前月比予想の幅は5.3%低下から5.0%上昇だった。

政府は5月の月例経済報告で「景気は東日本大震災の影響により、このところ弱い動きとなっている」
として、前月の判断を維持。先行きについても、当面は同震災の影響から弱い動きが続いた後、
生産活動が回復していくのに伴い、「景気が持ち直していくことが期待される」との見通しを
据え置いた。

速報によると、4月の出荷指数は前月比2.7%低下、在庫指数は同0.5%上昇、
在庫率は同14.5%上昇した。
先行きの生産動向をみる上で重要な製造工業生産予測指数は、5月が同8.0%上昇、
6月が同7.7%上昇を見込んでいる。
経産省は生産の基調について「大震災の影響で依然水準が低く停滞している」としながらも、
先行きは「回復が見込まれる」との見方を示した。

■サプライチェーン復旧は想定以上     
第一生命経済研究所の新家義貴主任エコノミストは統計発表前、4月の鉱工業生産指数は
プラスに転じるものの、予測指数(3.9%上昇)は下回り小幅上昇にとどまると予想。
5月と6月の予測指数については「サプライチェーンの復旧が予想以上のペースで進んでいることを
考えると、大幅な上昇見込みになる可能性がある」とみていた。

一方、アールビーエス証券の西岡純子チーフエコノミストは統計発表前、4月の主要自動車企業の生産は
「前月対比でみても減少が続いていることを示す内容」だったと指摘。
鉱工業全体に占める輸送用機械のウエートが高いことを踏まえると、他の業種がけん引して
増産に転じるとは想定しにくいとして、4月も減産が続くと予想していた。

トヨタ自動車は11日、生産回復の開始時期を前倒しして6月に通常の7割程度まで回復する見通しを
明らかにした。
日産自動車も13日、カルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)が10月には世界的に通常の生産に
戻るとしている。

3月の鉱工業生産指数は前月比15.5%低下(確報)と、震災の影響で1953年の統計開始以来、
過去最大の落ち込みとなった。
みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは統計発表前、「在庫が取り崩されて減少しており、
自動車を中心に補てんが必要な状況。生産設備の復旧が自動車産業を中心に当初想定を上回るペースで
進んでいる中で、生産は徐々に上向いていく可能性が高い」と指摘した。

ソースは
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a3v8sGKEp19A
経産省のサイトhttp://www.meti.go.jp/から、5月31日 鉱工業生産・出荷・在庫指数速報(4月分)
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
2名刺は切らしておりまして
過疎すぐる