「一太郎」会社株でインサイダー容疑、強制調査
ワープロソフト「一太郎」で知られるソフト開発会社「ジャストシステム」
(徳島市、ジャスダック上場)が資本・業務提携するとの情報を発表前に
入手してインサイダー取引を行ったとして、東京都渋谷区のコンサルタント
会社社長(42)が、金融商品取引法違反の疑いで、証券取引等監視
委員会の強制調査を受けていたことがわかった。
監視委は東京地検特捜部への告発を視野に調べを進めている。
ジャスト社は2009年4月3日、制御機器大手「キーエンス」(大阪市、
東証1部上場)と資本・業務提携し、同社がジャスト社の筆頭株主になると
発表した。関係者によると、社長は、提携のアドバイス業務を行っていた
自社の役員から、発表前にこの情報を得て、妻名義の証券口座などを
使ってジャスト社株を買い付けた疑いが持たれている。役員は大手証券
会社出身で、以前、ジャスト社に勤めていたことから、同社の依頼を受けて
アドバイスをしていたという。
発表前日の同月2日に252円(終値)だった同社の株価は、発表後最初の
取引があった6日には、380円のストップ高を記録。社長は値上がり後に
株を売却し、約6000万円の利益を得たという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110520-OYT1T01259.htm