【労働環境】「福島第一原発の東電社員、ストレス多い」--現地で診察した産業医 [05/09]

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1ライトスタッフ◎φ ★
福島第1、第2原発の非常勤産業医で、東京電力社員を今月6日から現地で診察した
愛媛大教授の谷川武医師(49)が9日、厚生労働省で記者会見し「食事や衛生面は
改善されつつあるが、ストレスを抱える社員は依然多い。心のケアが重要だ」と話した。

谷川医師は4月にも社員約90人を診察。2回目の今回は防衛医大の精神科の医師と
ともに65人を診た。風邪や高血圧などの診療のほか、ストレスのケアをした人もいた。
「眠れない」との訴えもいまだに多かったという。

谷川医師は「社員は被災者である一方で作業を続けなければならない『災害支援者』。
一般の被災者に比べて約2倍、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状が出やすい」
と説明。福島県内の中学生や幼稚園児から送られたメッセージや絵を紹介し「社員は
『みんなから応援をいただいている』と励みにしている」と話した。

食事は1日2食の弁当が用意され、今後はシャワーも設置される予定だが「熱中症を
防ぐため水が飲める環境や、放射性物質が外気から入らないような冷房の仕組みを
考えなければならない」と訴えた。(共同)

●福島第1、第2原発で働く東京電力社員らが寝泊まりする福島第2原発の体育館
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2011050901000926.jpg

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011050901000920.html