ブラザー工業が6日発表した2011年3月期連結決算は、産業機器と工業用ミシンの市場が回復し、
売上高は前期比12・7%増の5028億円、税引き後利益は同33・7%増の262億円と増収増益だった。
12年3月期の売上高は、産業機器と工業用ミシンの需要が引き続き好調と見込まれるため、
3・4%増の5200億円を見込む。ただ、一部部品の調達不足で生産中止の機種が出たり、
自粛ムードでカラオケ関連の売り上げが減少したりするため、150億円程度の影響を織り込んだ。
税引き後利益は、将来の生産拡大に向けた設備投資や研究開発費を増やすことなどから、
同23・8%減の200億円とした。
小池利和社長は「震災の反省から、電子部品などの購買方法や在庫のあり方といった
サプライチェーン全体を見直す必要がある」として、プロジェクトチームを発足させて
検討に入る方針を明らかにした。
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei110507_2.htm