この先は国内では、まず住民の理解を得られないから、新規立地を獲得することがほぼ無理だろう。
なにより獲得するには金がかかりすぎる。
そして地震、津波対策のコストが高すぎる。その上、確かに災害被害を回避できる保証もない。
損傷した原発は短期間での撤去が困難なため、余震による被害拡大リスクが長期にわたって継続する。
大事故を起こすと狭い国土なのに、周辺地域が汚染されて使えなくなるだけでなく、
農業漁業への大打撃、日本製品全体への風評被害、外国人の日本忌避という、
考えもしなかった損害が発生することまで分かった。
これではとてもではないが新規建設は困難だ。
しかし代替電力源がないまま、新規建設も無理だというなら、
古い原発の稼動期間延長で対応するという最悪の選択をするはめになり、
それが将来禍根を残す結果になりかねない。
今後は海中に活路を見出すべきだろう。
太平洋側はプレートの運動が盛んだから、跳ね上げられる心配があるので、
日本海側を目指せばいい。
海底に接する設置法ではなく、イメージ的には巨大な原潜を海底に係留しているイメージだ。
ただ、海水による腐蝕が問題になるだろうから、
巨大なブロック箱型の基地を海底から距離をとり、つないで固定し、
その箱の中を淡水で満たし、
更にその中に前後を閉じた土管型の構造物を入れておく。
土管の中は下半分だけ淡水が入ってて、
そこに自由に出入りできる源潜が停まってる形だ。
原潜は表面を樹脂でコーティングしておいて、基地出入り時の海水接触の影響を軽微にする。
これなら地震の影響は受けないし、海水による腐蝕もなく、
修理はそこでも出来るし、外に出てきて海面に浮上して陸上で点検することも可能だ。
近場にメガフロートも準備しておいて、修理もそこでやってしまえば、
仮に放射能漏れしてしまってても、原子力船「むつ」のような寄港反対運動に遭遇する心配もない。
事故が起きても最終的には大きな被害になることもない。いざとなればそのまま沈めればいい。
土地取得費も要らないし、莫大な交付金も必要がなくなる。
更に、放射性廃棄物の最終処分場も、海底基地の形で作ればいい。
これもいざという時に大災害を引き起こす心配がなくなる。
海底原発なら、今、日本の原発が抱えてる問題の大半をクリアできる。
古い原発が次々引退し始めるため、今からそうした新しい方式の原発の設計を本気考えていくべきだろう。
2030年頃の南海トラフの巨大連動地震時に、海底がどのような現象にみまわれるのか把握しておくべきで、
そのための観測網と、模擬構造物を設置しておく必要がある。
【国際】フランス、「海底原子力発電所」を開発 通常の原発より大幅にコスト抑制=2016年の稼働開始めざす
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1295603632/ ttp://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011012100076 ttp://www.jiji.com/news/kiji_photos/20110121at02t.jpg 今は原発内の貯蔵プールに保存している使用済み燃料については、
タンカー上に設置した貯蔵プールで冷却するようにして、
そうしたタンカー何隻もを、津波の影響のない沖合いの海上に浮かべておけばいい。