ソースは
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20357220110331 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20357220110331?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20357220110331?pageNumber=3&virtualBrandChannel=0 [ニューヨーク 30日 ロイター] 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の率いる投資会社
バークシャー・ハザウェイで後継者の有力候補とみられていたデービッド・ソコル氏が辞任した。
同氏はバークシャー傘下のミッドアメリカン・エナジーとネットジェツの会長を務めていた。
30日にバフェット氏が明らかにしたところによると、バークシャーが今月に買収した特殊化学の
ルーブリゾールの株式を、ソコル氏は昨年12月に取得し売却、1月初めに再度購入し、
その後バフェット氏に買収を勧めていた。
バフェット氏によると、ソコル氏は自身がルーブリゾール株を保有していることに「簡単に触れた」が、
バフェット氏はソコル氏の保有株式数などをそれ以上調べなかったという。
バフェット氏は当初、買収案に乗り気ではなかったが、ルーブリゾール最高経営責任者(CEO)との
会話内容をソコル氏から聞いた後、買収を考えるようになったという。
バークシャーは3月14日、28%のプレミアムとなる1株135ドルでルーブリゾール買収を発表した。
ソコル氏がルーブリゾール株を購入していた事実について、バフェット氏は違法行為ではないと指摘。
28日付のソコル氏の辞表内容は明らかにしなかったが、慈善活動に従事する意向を示していたと
述べた。
バークシャーの株主であるYCMNETアドバイザーズのマイケル・ヨシカミ氏は
「バフェット氏は透明性を誇っていたが、これは透明とは言えない」と指摘。
市場では、バークシャーの内部管理や利益相反の問題を指摘する声があがっている。
バークシャーのクラスB株は時間外取引で3%下落した。
ソコル氏は1月5─7日にルーブリゾール株9万6060株を取得。
当時の株価とバフェット氏が合意した買収価格から計算すると、少なくとも298万ドルの利益が発生した
とみられる。
バフェット氏がなぜこのタイミングでソコル氏の取引を明かにしたのかは不明。
当局がこの問題を調査しているかも明らかでない。証券取引委員会(SEC)と司法省はコメントを
拒否している。
バフェット氏はこの日発表した声明で、ソコル氏は解任されたわけではないと明言。
数年前から2度引退を申し出ており、辞任を受け入れたと説明した。
バフェット氏がソコル氏の保有株式数を知ったのは3月19日。ソコル氏が辞任したのは3月28日。
バフェット氏は辞任は予想外だったとしている。
カボット・マネー・マネジメントの債券ポートフォリオマネジャー、ウィリアム・ラーキン氏は
「特にこのような状況では、ブランドがすべてだ。ブランドに傷がつけば、困ったことになる。
バークシャーでこのような問題が起きたことは過去に聞いたことがない」と述べた。
バフェット氏は、今年の株主への手紙で、ネットジェツとミッドアメリカン・エナジーの経営で
実績をあげているとソコル氏を称賛。
1年前にも「極めて有能な経営者」と評価するなど、同氏の手腕を高く買っていた。
-以上です-