東日本大震災で停止していた電機業界の工場が、徐々に再開している。29日には
日立製作所の電力事業の主要拠点、日立事業所(茨城県日立市)が本格的な操業を
始めた。各社とも再開したのは停電などで停止していた拠点が中心で、浸水した
ソニーの宮城県多賀城市の工場のように再開のめどが立たない拠点も残る。休止
工場は着実に減っているものの、夏場に向けて関東地区は計画停電の懸念もあり、
震災前の操業水準を取り戻すのは容易ではなさそうだ。
■日立は18日ぶり本格操業…創業地に活気
日立は29日、18日ぶりの本格操業となった日立事業所を毎日新聞などに公開した。
太平洋に沿って立地し、敷地は東京ドーム26個分の約122万平方メートル。
発電所で使われるタービンを製造する建屋に入ると、約10人が合金の蒸気タービン
を手作業で磨く「仕上げ加工」の工程で汗を流していた。
敷地に入る門は、取引先企業や従業員らの車がひっきりなしに出入りし活気を取り
戻している。昼休みにはタービン建屋にほど近い食堂が満員に。天井板剥落などの
被害があった本館では、書類などの搬出作業に追われていた。
日立事業所は日立製作所にとって最大の製造拠点。創業地でもあり「日立グループの
長男」(石塚達郎事業所長)だ。
11日午後、震度6強の地震に見舞われた際、事業所には約7000人の従業員が
いた。所内の自主消防隊の誘導で敷地内の広場に避難。午後4時に帰宅指示が出た
ものの、海外取引先の訪問客を含む約200人は動けず、食堂で夜を明かした。
14日から管理職中心の約700人が建物を点検。22日からは約5000人の
従業員が出勤し、仮設事務所への移設作業などを行い、本格操業に備えた。約140
棟の施設のうち10棟は改修が必要で完全復旧は4月末の見通しだが、石塚事業所長
は「けが人もなく本格操業を迎えられ良かった」と語った。
富士通、3拠点で 日立は29日、日立事業所のほか、千葉県茂原市のディスプレー
の拠点でも生産を再開。富士通は28日、福島県会津若松市の富士通セミコンダクター
の半導体工場など3工場で、一部の製品の生産を再開した。東芝も28日、岩手県
北上市の岩手東芝エレクトロニクスの半導体工場など2工場で生産ラインを動かし
始めている。
同時に、復旧のめどが立っていない事業所や工場も残る。パナソニックは茂原市の
液晶パネル工場など3工場の生産を停止している。ソニーも発生当日、津波で1階
部分が浸水し従業員ら約1000人が2階で一夜を明かしたソニー子会社の多賀城
事業所(多賀城市)を休止したままだ。
計画停電に懸念 被災地を中心に生産や物流が滞っている影響で、キヤノンが九州に
あるデジタルカメラの3工場の生産を停止するなど、東日本以外の工場への影響も
残っている。
一方、被災しなかった関東各地の工場で各社は、東京電力の計画停電の時間と
ずらして操業するなど対応に追われている。電力需要が一年のピークを迎える
夏場には、今より大規模な計画停電の可能性もあり、影響は長期化しそうだ。
◎
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110330k0000m020106000c.html ----------------------------------------------------------------------
★★★東京電力福島原発と同じく巨大地震・大津波にあっている
『東北電力女川原発』(しかも震源から最も近い!)は、ただ無事であっただけでなく『避難所』にまでなっていた!!!★★★
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女川原発を避難先に240人が生活「頑丈で安全」
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000574-san-soci
東日本大震災の発生直後から、東北電力女川原子力発電所の体育館で近隣住民が避難生活を送っている。
女川原発は今後、各自治体と避難所の期限などを協議する方針だが、「避難者がいる限り、当面の間は続けたい」と話している。
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宮城県仙台市青葉区の放射線量
https://spreadsheets.google.com/pub?hl=ja&hl=ja&key=0AqCNir5ySiBLdGc5eW8wcDUyRG9scHBvUTVaV0V4Znc&output=html ------------------------------------------------------------------------