第一ファインケミカル(高岡市)は8日、本社敷地内で原薬の新たな製造設備を着工した。
協和発酵キリン(東京)で主力とする原薬の受託製造を行い、敷地内に2つの設備を置く。合わせて約50億円を投じ、一方は来年夏に完成。
もう一つは2013年夏にも稼働する予定で、今後の成長が見込まれる原薬の製造能力を増強する。
協和発酵キリンの中期経営計画によると、同社の四日市(三重県四日市市)、堺(大阪府堺市)の両工場を2015年までに閉鎖し、合成原薬
生産機能をグループ会社の第一ファインケミカル(高岡市)に移管する。
設備では、花粉症などアレルギー疾患に効く薬の原薬「オロパタジン塩酸塩」、高血圧症に作用する原薬「ベニジピン塩酸塩」が製造される。
今後、協和発酵バイオ(東京)で手掛けるジェネリック(後発)医薬品の原薬製造も手掛ける予定。
鉄筋5階建てで延べ床面積は約6000平方メートル。日米欧の医薬品の製造、品質管理基準(GMP)に対応させる。
年間の製造量については非公開としている。
起工式では岡田照美社長があいさつし、関係者が玉ぐしをささげた。
▽ソース:北國・富山新聞 (2011/03/09)
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/K20110309305.htm ▽ニュースリリース
http://www.daiichi-fcj.co.jp/jpn/news/354