[ワシントン 21日 ロイター] 全米リアルター協会(NAR)は、毎月発表して
いる中古住宅販売統計で、2007年から販売戸数を実際よりも多く集計していた可能性を
検証している。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版が21日報じた。
WSJによると、NARが発表する住宅販売戸数は米カリフォルニア州の不動産調査会社
コアロジックの算出結果と食い違っており、コアロジックはNARが最大で20%過大集計
した可能性があると指摘している。
住宅販売戸数の過大集計は、実際の売れ残り在庫がもっと多く、米住宅業界が深刻な低迷
期から脱却するのにさらに時間がかかり、経済全体の回復が遅れることを意味する可能性がある。
WSJによると、NARは住宅販売統計を今夏に下方修正する可能性がある、としている。
ソース:Reuters
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK884797820110222