【林業】荒れた山を林業者の宝に 間伐材を自ら加工、建築会社や木材加工メーカーなどの中間コスト省く [11/02/13]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1依頼@@@@ハリケーン@@@φ ★
◆恵那の堀尾さんらシステム考案

 林業をめぐる日本の産業構造を、かつての地産地消に戻すシステムを、恵那市の建築会社
KTSの堀尾憲市社長(63)らが考案し、林業者らに事業採用を呼び掛けている。森林
組合などの林業者自身が間伐材を森の近くでパネルに加工して家を組み立てることで、これ
まで建築会社や木材加工メーカーなど多くの業者に渡っていた利益を林業者に集約し、荒れ
放題の山を宝の山に変える戦略だ。

 堀尾さんが設計・建築した通称「ホリオハウス」を、恵那市の山あいに訪ねた。間伐材を
製材した10センチ角の木材を接着剤で止めた大きなパネルを組み立ててできており、天井
や屋根裏までびっしり木材が詰まっている。堀尾さんによると、一般的な木造住宅より強度
は格段に高い。

 堀尾さんは2009年秋、愛知県と岐阜県の林業家や建築業者らとともに「MORISM
(モリスム)事業化研究会」を設立。木材住宅の生産工程を簡略化し、利益が林業者に還元
されるシステムを模索してきた。

 会のメンバーの一人で東京農工大の松本武講師(40)=前岐阜県森林文化アカデミー
准教授=によると、国産材低調の原因の一つは、日本独特の製材の仕組みにある。製材所が
山間部ではなく輸入材用に港湾部にあるほか、伐採から建築に至るまでに原木市場や工務店
など多くの業者が介在するため、その都度手数料と輸送コストがかかり、建築価格が高くな
るという。

 安価な輸入材との価格差が広がって国産スギは不人気となり、日本不動産研究所によると
、1980年に2万2707円だった立木1立方メートルの価格は、2009年には2548
円にまで下がった。林業者はもうけにならず、各地の山が荒れ果てていった。

 堀尾さんの計画では、森から切り出した木材は、近くの製材所で加工し、パネル化。ツー
バイフォー(壁組み工法)の要領で家を建てるため、多くの専門業者や輸送コストを省く
ことができる。

 新システムが軌道に乗れば、これまで住宅の総建築費の1割以下にすぎなかった林業家の
収入を、5割程度にまで戻すことが可能という。

 このアイデアは林業関係者の共感を呼び、地元の恵南森林組合とは今年5月に初めてのイ
ベントを一緒に開く計画を進めている。林業家らへの技術供与は今年中にも開始する予定
で、要望があれば製材工場の設立などの支援をしていく。

 ハウスには、1坪(3・3平方メートル)当たり40〜50本の木材を使う。間伐不足の
森を間伐すれば1ヘクタール当たり1000〜1500本の木材が確保でき、30坪ほどの
家が建てられる計算。堀尾さんは「ゆくゆくはもうけの何割かを広葉樹の植樹に充て、日本
の山を元の自然の姿に戻していきたい」と意気込む。(中尾吟)

ソース:中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20110213/CK2011021302000081.html
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20110213/images/PK2011021302100042_size0.jpg
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20110213/images/PK2011021302100043_size0.jpg
2名刺は切らしておりまして:2011/02/14(月) 21:22:38 ID:muDFOtGl
いつまで国はスギヒノキ花粉公害を放置するつもりだ
3名刺は切らしておりまして:2011/02/14(月) 21:25:48 ID:jwzpjFnj
結局、最前線に立つ奴が儲からない産業に明日はないということだ罠

今後に期待
4名刺は切らしておりまして:2011/02/14(月) 21:26:08 ID:TaLnsHG6
公営住宅は、これで僻地に作ればいい
5名刺は切らしておりまして:2011/02/14(月) 22:00:06 ID:53eWZQCN
林業はバカばかりだから儲かるとわかると杉植えるからな
結果として日本はますます杉だらけになっていく
6名刺は切らしておりまして:2011/02/14(月) 22:08:30 ID:fsDkVwnU
放置されたゴルフ場を元の山林に戻してほしい。
7名刺は切らしておりまして:2011/02/14(月) 22:10:14 ID:NXAkqQ3m
>>1
> 間伐材を 製材した10センチ角の木材を接着剤で止めた大きなパネルを組み立ててできており

接着剤とか、そのうちバラバラになりそうなイヤな家だな....
8名刺は切らしておりまして:2011/02/14(月) 22:22:09 ID:2PXReHAk
まずは国産割り箸の復権から
9名刺は切らしておりまして:2011/02/14(月) 22:37:49 ID:5ovoJuhR
今の住宅って、そんな単純じゃないでしょ?
断熱性とか耐震性とか、耐蟻性とか、いろんな要素があるし、
安くて強度の高い木材さえ供給できれば家が建つ訳じゃない。

針葉樹が儲かるのは、戦後に多くの住宅を焼失したからであって、
今後、住宅は集合住宅が主流になるかもしれない。
そうすれば、木材なんて斜陽産業だ。
10名刺は切らしておりまして:2011/02/15(火) 01:18:01 ID:CZ+JtDuX
>>9
新興国の住宅需要のおかげで、もうすぐ輸入材の方が国産材より高くなるって、WBSで言ってた
11名刺は切らしておりまして:2011/02/15(火) 12:57:22 ID:27OmA9WI
山に木があるおかげで、保水力が保たれ、水が飲める。外国に目を向けると、ガソリンより水の方が、
高価な国々がある、又昔、山から暖を取ったりするため木を全部切り出し、禿山にした国や緑のペンキで
ごまかす国もあったり・・・・
 山を大事にしないと、他の産業にも影響が出て悪い事ばかり起こるんだなと思う。
12名刺は切らしておりまして
>>8
そう。
塗り箸を何度も多量の水と洗剤で洗うのはエコではない。