東京メトロ「都会的」、都営は「庶民的」イメージ :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C889DE3E3E2E4E2E0E5E2E3E6E2E5E0E2E3E29EE5E3E2E2E2 2010/7/15 2:05│日本経済新聞 電子版
「便利」で「都会的」な東京メトロに対し、「落ち着いている」雰囲気で「庶民的」な都営地下鉄――。
日経リサーチのデータベース「首都圏センサス」で、都内を走る地下鉄の路線ごとのイメージを聞いたところ、
こんな傾向が浮き彫りになった。
東京都はメトロと都営の一元化を求め、国も協議に応じる意向だが、一元化する場合は、イメージの違う両者を融和し、
相乗効果を発揮させられるかどうかが成否のカギを握りそうだ。
「都会的」なイメージが一番強いのは東京メトロの銀座線。
銀座線利用者がよく訪れる商業エリアは銀座・有楽町・日比谷が約6割、渋谷・表参道・青山が約3割で、
都心の買い物で使うケースが多いようだ。
2位以下も東京メトロがならび、丸ノ内線、半蔵門線と続いた。
都営は大江戸線の9位が最高だった。
「便利」のイメージもメトロ路線を挙げる人が多く、1位は丸ノ内線で、銀座線や東西線が続いた。
大手町駅や日本橋駅で乗り換えられる路線に便利さを感じる人が多いとみられる。
一方、「落ち着いている」イメージでは都営の三田線が1位。
上位4路線のうち3つを都営の路線が占めた。
三田線は大手町駅や日比谷駅を、新宿線は新宿駅や九段下駅などの主要駅を通るが、
こうした駅を通る東京メトロの日比谷線(10位)と比べても落ち着いている雰囲気を感じる乗客が多い。