【地域経済】新潟県と新潟市に合併構想が浮上 名称候補に「新潟都」「新潟州」…[11/01/25]

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359名刺は切らしておりまして
上越新幹線 新潟−長岡 シャトル運行計画浮上


新潟にまつわる「201x年問題」をご存知だろうか。
北陸新幹線が長野から金沢まで延長開業すると、越後湯沢あるいは長岡経由で
上越新幹線を利用し北陸入りしていた利用客がそっくり移転し、相対的な上越
新幹線の支線化、さらには新潟までの本数減少・新潟の地位低下に繋がる
という危惧だ。

事実、上越新幹線の高崎以南、とくに大宮〜東京間は新幹線の本数がこれ以上
増やすのが困難な時間帯があるほど線路容量が逼迫しており、列車の枠を上越
から北陸にシフトせざるを得ない状況となりそうである。
結果的に、北陸新幹線開業後の上越新幹線高崎以北は16両編成になり定員が増え
ることと引き換えに1時間に1本程度まで減便されるのではないかとみられている。

この201x年問題を逆手にとった形で、上越新幹線新潟〜長岡間約60キロの区間で
多数の中間駅を新設しシャトル的な短編成の通勤形電車が往復するプランが浮上した。

駅設置予定地は未定だが、既存の新潟・燕三条・長岡以外に仮に3駅新設の場合、
人口集積があり過去鉄道線があったが現在軌道系交通のない西区黒埼地区・
現在新潟市では唯一軌道系交通のない南区の玄関口となる潟東地区・
および見附市の西の中心市街地であり長岡市中之島からもほど近い今町地区が
検討されている。

また、新潟市内基幹交通の乗り換え口となり県庁にも近い中央区女池地区に駅を
設置するプランや新幹線回送線を利用しての新潟空港延長プランも将来検討課題と
して挙げられている。


現行の新幹線駅はホーム長さが410メートルあり、通過線と待避線をそれぞれ備える
など非常に大掛かりな構造だが、今回設置検討されている駅は、本線じか付けで
長さ40メートル強のホーム設置(ホームドアあり)と、あくまで在来線のような
コンパクトな造り。
高架下や隣接の水田を駐車場にすることで「パーク・アンド・ライド」や車での
送り迎えが便利な駅になる。

平均駅間が10キロ強しかないため、最高速度も現行新幹線の時速240キロに達せず
160キロ程度、所要時間も新幹線の倍近い40分程度かかる見通しだが、むしろそれを
根拠に「新幹線とは時速おおむね200キロ以上で走る高速鉄道」であるとの解釈を
意図的に適用せず、特急料金を徴収しない普通列車扱いで運行できるため、安価な
市民の足となるとの目論見である。
また導入される車両も最高時速160キロ程度対応・2両編成と小規模で、在来線並み
の価格で導入できるとしている。


関係者は「上越新幹線の新潟〜長岡間は沿線人口が多いが、在来線と離れた平野の
水田地帯を走るため多数の駅設置が容易である。日本じゅうでもこの手法がうまく
使える都市圏は、トンネルがなく列車本数に余裕のある新潟〜長岡以外にない。
先例がないことなのでJR東日本との細やかな意見すり合わせが必要だが、
なんとかして雪に強い新幹線のよさと通勤電車の手軽さをうまく組み合わせ、
環境にやさしく安価で便利な画期的な都市交通を構築したい」と語っている。