【化学工業】温暖化対策や化石原料削減の切り札 化学各社、CO2の資源化加速[11/01/20]

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1やるっきゃ騎士φ ★
化学メーカーが地球温暖化の“元凶”とされ、利用法が限られてきた二酸化炭素(CO2)を
化学品の原料に活用する取り組みを強化している。
三菱化学は19日、リチウムイオン電池の部材の原料に使うエチレンカーボネートを増産する計画を
明らかにした。
三井化学と旭化成はCO2から樹脂原料を作る技術の外販に乗り出している。

三菱化学は鹿島事業所(茨城県神栖市)にあるエチレンカーボネートの生産設備を改良し、
今年夏に生産能力を現在の1.5倍となる年3000トンに引き上げる。電気自動車などのエコカーが
普及し、主な用途でリチウム電池に不可欠な電解液の需要が拡大すると予測されるためだ。

エチレンカーボネートはエチレンオキサイドと呼ぶ化合物とCO2を反応させて作る。
同社は独自技術で化学品製造で生じたCO2を再利用している。
今後は「エコカー普及に合わせ素材の側からも環境負荷低減に寄与する」として、工場建設などによる
生産能力の大幅な増強も検討していく方針だ。

一方、特殊な触媒を使ってCO2と水素からメタノールを作る技術を開発しているのは三井化学だ。
通常のメタノールは天然ガスから作り、樹脂以外に燃料電池や医薬品など幅広い用途に使われている。
同社では「応用範囲が広く、価格上昇が続く化石資源の節約にもなる」と、開発の意義を強調する。

2009年2月に14億円をかけ大阪工場(大阪府高石市)に試験設備を導入し、基本技術は確立済み。
コスト削減などの課題が残るが、電力会社などを相手に技術の売り込みを始めており、
「数年後には本格的な実用化にこぎつけたい」と意気込む。

樹脂原料への活用では、旭化成もDVDなどの記録メディアに使うポリカーボネート樹脂の製造技術を
02年から外販している。
毒性の強い化合物のホスゲンを使わないのも特長で、今年は6件目の供与先としてサウジアラビアで
世界最大級の製造設備が完成する予定だ。

排出削減に頼った温暖化対策の限界が一部で指摘される中、
CO2の資源化は対策の新たな切り札となる可能性もある。
2010年のノーベル化学賞を受賞した根岸英一・米パデュー大特別教授が「人工光合成」の
研究計画を打ち出し、社会的にもCO2の資源化に対する注目が高まる見通しで、化学各社は
資源化関連の技術開発や事業拡大に本腰を入れる構えだ。

ソースは
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110120/bsc1101200505011-n1.htm
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110120/bsc1101200505011-n2.htm
■三菱化学 http://www.m-kagaku.co.jp/
 三菱ケミカルホールディングスの株価
 http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=4188
■三井化学 http://jp.mitsuichem.com/
 株価 http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=4183
■旭化成 http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/
 株価 http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=3407
2名刺は切らしておりまして:2011/01/20(木) 11:20:52 ID:nQqNSFQL

ノーベル賞もんだな
3名刺は切らしておりまして:2011/01/20(木) 12:46:51 ID:Q/7dzzoZ

日本企業がんばって下さい
4名刺は切らしておりまして
二酸化炭素を使って食料や燃料などさまざまな有機化合物を作りだす「人工光合成」などを計画しているノーベル化学賞受賞者の根岸英一・米パデュー大特別教授らが18日、文部科学省を訪れ、協力を求めた。

http://mainichi.jp/select/science/news/20110119ddm012040013000c.html