【コラム/食品】レトルト食品 「どう作ってもうまい」国民食 (産経新聞 “日本発 アイデアの文化史”)[10/12/08]

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1やるっきゃ騎士φ ★
ソースは
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101201/sty1012010731000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101201/sty1012010731000-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101201/sty1012010731000-n3.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101208/sty1012081412001-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101208/sty1012081412001-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101208/sty1012081412001-n3.htm

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漫画家、手塚治虫が描く天才外科医ブラック・ジャックに、妙に記憶に残るセリフがある。

「ボンカレーはどう作ってもうまいのだ」

大塚食品(本社・大阪市)が昭和43(1968)年に発売した、世界初とされる市販のレトルト食品
「ボンカレー」。あらかじめ調理されたカレー1食分が個別包装されており、短時間温めるだけ。
誰がどう作っても味は変わりようがない。ラーメンなど他のインスタント食品と比べても、
お湯を注ぐという一手間さえいらない。極めて手軽な“料理”だった。

画期的なレトルト食品だが、発明自体は日本オリジナルというわけではない。

日本缶詰協会によると、レトルト食品の研究は1950年代、アメリカ陸軍の研究所で始まったという。
重くて携行性が悪い缶詰に代わる、新しい形の保存食を目指した。真空状態で密封できる包装材の開発など
実用化は順調に進み、61年に始まったアポロ計画では宇宙食として採用された。

ただ、民間企業はこの新食品にほとんど反応しなかった。
同協会がまとめた『缶・びん詰、レトルト食品のすべて』によると、米食品医薬品局(FDA)が、
包装のはり合わせに使われる接着剤が中の食品にしみ出す懸念を示したことを挙げている。
加えて、すでに各家庭に冷蔵庫が行き渡り、冷凍食品市場が形成されていたアメリカでは、
新たな保存食の需要が少なかったことも考えられるだろう。

しかし、冷蔵庫が白黒テレビ、洗濯機と並ぶ「三種の神器」として、あこがれの品だった昭和30年代の
日本では事情が違った。冷蔵庫のない家庭でも常温で買い置きできる。
アメリカに比べ、レトルト食品が受け入れられる素地はあった。

ボンカレーの開発が始まったのは昭和39年。アメリカの業界誌に掲載された、ソーセージを
真空パック詰めにした軍用携行食の記事がきっかけだったという。

開発の中心にいたのは、グループの中核企業「大塚製薬」で大ヒット炭酸飲料「オロナミンC」を手掛けた
技術課長、播磨六郎(のち大塚食品会長、故人)。
そのころ一般的なカレー製品は、固形ルーや粉末だった。家庭でも身近な「洋食」として人気があったが、
鍋で煮込む必要があり、手間がかかった。大塚食品製品技術室課長の青木幸(ゆき)(54)は
「開発はまったくの手探り状態だったようです」と話す。

レトルトとは高圧加熱殺菌釜のことだが、まずその釜がない。そこで大塚製薬が持っていた点滴液の
滅菌技術を応用し、釜を自作した。だが、カレーを詰めた袋を加熱すると、膨張して破裂してしまう。
「破れないよう圧力をかけるのですが、温度とのバランスが難しい。風味を保つという調理工学と、
衛生的に大量生産するという食品機械工学の両立に苦心したようです」と、青木は語る。

-続きます-
2やるっきゃ騎士φ ★:2010/12/08(水) 15:22:26 ID:???
-続きです-
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約4年の試行錯誤の末、日本初のレトルト食品「ボンカレー」は発売された。
定価80円。大卒初任給平均が約3万円、東京の地下鉄初乗り料金が30円だった当時、
ちょっとした高級食だった。

だが、初代の袋はポリエステル主体の半透明。光や酸素の影響で賞味期限は2〜3カ月しかなく、
扱いにくさに返品の山だったという。それを打開したのが翌年開発されたアルミ箔使用の改良型で、
賞味期限は一気に2年にまで延びた。

学生や若いサラリーマンの1人暮らしでも、手間暇かかる煮込み料理が手軽に食べられる。
高度成長下、大都市圏に人口が流入して単身世帯が飛躍的に増加する時代背景に、うまくマッチした商品
だった。
全国にホーロー製看板を取り付けて歩くなどの営業作戦もあって、売り上げは右肩上がり。
文字通りの看板商品に急成長していった。

この成功を受けて、同業他社も続々とレトルト分野に参入。カレー以外にも多種多様な製品が登場し、
現在では年間消費量約30万トンの大市場に育っている。

いまなおレトルト食品全体の売上高の3割以上をカレーが占める。ボンカレーも変わらぬ人気商品だ。
「どう作ってもうまい」レトルトはいまや、国民食といわれたカレーの主な食べ方の一つとなった。

■宇宙でPKOの場で故郷の味
レトルト食品はもともと軍用携行食として誕生した。その恩恵をこうむるのは、やはり自衛隊など
野外活動の盛んな組織だろう。

陸上自衛隊は平成2年から、レトルト形式の「戦闘糧食II型」を制式採用した。
それまでの缶詰も「I型」として残し、併用する形での導入だ。

陸上幕僚監部の戦闘糧食担当者によると、「従来の缶詰と比べての長所は、携帯性と食べ心地です」という。
食事ぐらいしか楽しみのない野外活動では、食べ物の質は士気にかかわる重要な要素だからだ。
缶詰入りのご飯(通称・カンメシ)は保存性に優れた主食だが、味に関してはあまりよい評判がなかった。
演習で両方を食べたことがある男性自衛官(37)は「ご飯は明らかに缶詰よりレトルトの方がいいですね。
最近改良された型は市販のパック入りご飯とほぼ同じで、おいしく食べられる」と、感想を述べる。

戦闘糧食II型は、1食分のご飯とおかずのセットを1つの袋にまとめて支給される。
化学反応を利用して袋の中身を丸ごと温められる小さなヒーターも付いており、1食約1100キロカロリー。戦闘糧食の担当者は「体を動かす勤務なので、味付けはやや濃くしてあります。
場合によっては長期間これだけの食事になるので、できるだけ飽きがこないように気を配っています」
と説明する。おかずはさば味噌(みそ)煮や豚角煮など和洋中を幅広くそろえ、組み合わせは計21献立。
1日3食、1週間違うメニューを可能にしている。

現在、レトルト形式の戦闘糧食は世界各国の軍隊に普及している。
PKO(国連平和維持活動)などの現場では、参加国の兵士間での糧食交換もしばしば行われている
という。単調になりがちな活動中の食生活に、変化をつけるためだ。

-続きます-
3やるっきゃ騎士φ ★:2010/12/08(水) 15:22:35 ID:???
-続きです-
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各国軍はそれぞれ、お国柄を反映したメニューを戦闘糧食にとり入れている。
その中で自衛隊ならではの特徴といえるのは、ご飯へのこだわりだろう。ご飯食は缶でもレトルトでも、
炊いて水を含んだ状態で包装するため、パンなどに比べ同カロリーでも重くなる。食べる前には加熱が
必要で、冬の野外ではしばしば凍りつく。軍用携行食としては、不利な点も多い。

しかし、旧軍時代も含めて、ご飯食を止めることはなかった。担当者によると、理由は明快だ。
「やはり、コメの飯を食べないと力が出ないという隊員の強い要望がありますからね」

                 ◇ ◆ ◇

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は平成16年から、宇宙に持ち込む日本食の認証事業を進めている。
メニューは、日本の一般家庭で食べられている食品を重視しており、現在28種類。ビーフカレーや
さばの味噌煮など7種のレトルト食品も含まれている。

1960年代、米国とソ連が人類初の月面着陸を競い合った初期の宇宙食は、チューブ入りの流動食や
一口サイズの固形食など、最低限の生命維持を目的としたものだった。
それが60年代末のアポロ計画時代にはお湯が使えるようになり、レトルト食品の利用が始まるなど
食事環境はかなり改善された。

JAXA有人宇宙技術部主任開発員として宇宙食の研究に携わる中沢孝(55)によると、
スペースシャトル時代は宇宙滞在日数も短く、燃料電池から取り出した水で調理するフリーズドライ製法の
食品が多かった。しかし、国際宇宙ステーション(ISS)が建設され、日本人宇宙飛行士の長期滞在も
定期的に行われるようになった現在では、レトルト食品が再び重用されているという。

ISSでの生活は、数百日にもわたる。
「レトルトは冷蔵庫に入れなくても保存できるし、味もいい。ISSでの水再生システムにより、
軽量という大きな長所を持つフリーズドライ食品の比率が上がってくるかもしれませんが、レトルトは
宇宙食として重要な位置を占め続けるでしょうね」

宇宙で生活できるほど科学が発達しても、食事に関しては栄養価や熱量などの合理性だけではなかなか
割り切ることができない。人類の味覚は保守的で、故郷の土からは離れられないようだ。
レトルト技術は、風土と文化を包み、宇宙に故郷の味を送り届ける。

-以上です-
大塚食品が昭和43年に発売した初代ボンカレー。箱でほほ笑むのは女優の松山容子さん
http://sankei.jp.msn.com/photos/life/lifestyle/101201/sty1012010731000-p1.jpg
300種類のレトルトカレーが並ぶスーパーマーケット「北野エース」の棚
http://sankei.jp.msn.com/photos/life/lifestyle/101201/sty1012010731000-p2.jpg
レトルト食品を導入した陸上自衛隊の戦闘糧食II型の1食分の袋(左)と、その中身(右の4点)
http://sankei.jp.msn.com/photos/life/lifestyle/101208/sty1012081412001-p1.jpg
4名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:25:06 ID:sdT3vv9M
あれ、レトルトパックの研究ってイタリアがやってたんじゃなかったっけ?
2chで昔貼られてたコピペで見たような気がするんだが。
5名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:26:38 ID:2r9wgux1
<丶`∀´>起源
6名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:27:32 ID:3x8Rr8ZF
手作り至上主義は終わりを迎えた
7名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:27:42 ID:d+dLc7+v
永谷園の麻婆春雨だな。あれ食堂で出せるだろw
8名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:30:38 ID:4a7Td1BY
冷めてたら不味いぞ?
9名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:30:51 ID:pdQz4y5S
たくあん缶は生産中止なんだってね
10名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:35:43 ID:fZI7tRN4
接着剤安全なの?
11名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:36:21 ID:4WCPi1zv
>>9
カンメシの中でも数少ない傑作だったのに?
12名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:45:55 ID:7E250Fpj
>>9
レシピ買った会社はどしたんだ?
13名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:47:44 ID:xZzhatqx
>>9
何故?
14名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:54:22 ID:V3ayt6VD
>>6

どこからを手作りとするかの問題もあるよ。
粉から吟味してうどんを手打ち、手作り麺つゆでないとダメという人もいれば、冷凍讃岐うどんと市販の麺つゆでOKという人もいる。
カレールウを使っただけでダメ、スパイスの調合からやらないと認めないという人もいる。
家庭でどこまで求めるのかだな。
15名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:54:36 ID:nXLPegg8
そっち系の板では割と定番だが、国際宇宙ステーションの食事風景
http://spaceflight.nasa.gov/gallery/images/shuttle/sts-110/hires/iss004e10096.jpg
16名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:54:55 ID:4/CcAzh7
レトルト臭のレトルト食品は終焉を迎えた

新含気調理法食品が勝利!!
17名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:58:13 ID:KW2MqwNm
めっちゃめちゃうめーでかんわ
オリエンタルのスナックカレー
たった3分ヌクためるだけ
にくややせぁーもどっさりはいって
みんな うっはうっはよろこぶよ
オリエンタルのスナックカレー

ハヤシもあるでよ

http://www.oriental-curry.co.jp/more/cm.html
18名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 16:07:30 ID:br9166AS
>>17
オリエンタルの男乃カレー食いてゃーけど売ってにゃーで
19名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 16:07:55 ID:K8EDPzc7
>燃料電池から取り出した水で調理するフリーズドライ製法

なんとなく嫌だ・・・
20名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 16:28:28 ID:YzRxFNJP
>>10 今は接着剤じゃなくて熱圧着
21名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 16:32:16 ID:K8EDPzc7
>>20
つまり溶け出してるってこと・・・?
22名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 17:04:36 ID:b2nMuIXk
大塚は上場で得た資金で海外展開するのかな
23名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 17:12:07 ID:Km6jdv7a
安いレトルトカレー食べたら舌がピリピリしびれて、以来食べてないや
24名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 17:14:08 ID:o25EVt3B
サバメシうめーな、温める時間長めにするのがポイント。
25名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 17:37:40 ID:MwrwxIaJ
レトルトカレーなら温めずにそのまま食えるな。
26名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 17:48:11 ID:hTMkOOtz
アッチョンブリケ!
27名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 19:45:05 ID:feYEDHrE
正月は、モチにカレーかけて食べるよ。旨いよ。
28名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 20:54:36 ID:4l0j4PgM
>>10
ソフトクリームにも「のり」が入っているぞ。
29名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 21:21:41 ID:+bkQJAys
>>13
潰れたから。
30名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 21:25:33 ID:Bd9ytdon
今日は久々にレトルト食ってみるか
31名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 21:54:14 ID:Fb45akaq
チンするだけのボンカレーネオ、うますぎー!
32名刺は切らしておりまして:2010/12/09(木) 12:16:44 ID:5h+HyLTV
レトルトは便利だよな。
33名刺は切らしておりまして:2010/12/09(木) 14:12:33 ID:K8KhWrWO
レトルト便利だしおいしいんだけど、相対的に味濃いよね
34名刺は切らしておりまして
こうゆうのは、最初の一口でウマーじゃないとウケないから
味濃いめ