【コラム/食品】レトルト食品 「どう作ってもうまい」国民食 (産経新聞 “日本発 アイデアの文化史”)[10/12/08]
1 :
やるっきゃ騎士φ ★:
-続きです-
[2/3]
約4年の試行錯誤の末、日本初のレトルト食品「ボンカレー」は発売された。
定価80円。大卒初任給平均が約3万円、東京の地下鉄初乗り料金が30円だった当時、
ちょっとした高級食だった。
だが、初代の袋はポリエステル主体の半透明。光や酸素の影響で賞味期限は2〜3カ月しかなく、
扱いにくさに返品の山だったという。それを打開したのが翌年開発されたアルミ箔使用の改良型で、
賞味期限は一気に2年にまで延びた。
学生や若いサラリーマンの1人暮らしでも、手間暇かかる煮込み料理が手軽に食べられる。
高度成長下、大都市圏に人口が流入して単身世帯が飛躍的に増加する時代背景に、うまくマッチした商品
だった。
全国にホーロー製看板を取り付けて歩くなどの営業作戦もあって、売り上げは右肩上がり。
文字通りの看板商品に急成長していった。
この成功を受けて、同業他社も続々とレトルト分野に参入。カレー以外にも多種多様な製品が登場し、
現在では年間消費量約30万トンの大市場に育っている。
いまなおレトルト食品全体の売上高の3割以上をカレーが占める。ボンカレーも変わらぬ人気商品だ。
「どう作ってもうまい」レトルトはいまや、国民食といわれたカレーの主な食べ方の一つとなった。
■宇宙でPKOの場で故郷の味
レトルト食品はもともと軍用携行食として誕生した。その恩恵をこうむるのは、やはり自衛隊など
野外活動の盛んな組織だろう。
陸上自衛隊は平成2年から、レトルト形式の「戦闘糧食II型」を制式採用した。
それまでの缶詰も「I型」として残し、併用する形での導入だ。
陸上幕僚監部の戦闘糧食担当者によると、「従来の缶詰と比べての長所は、携帯性と食べ心地です」という。
食事ぐらいしか楽しみのない野外活動では、食べ物の質は士気にかかわる重要な要素だからだ。
缶詰入りのご飯(通称・カンメシ)は保存性に優れた主食だが、味に関してはあまりよい評判がなかった。
演習で両方を食べたことがある男性自衛官(37)は「ご飯は明らかに缶詰よりレトルトの方がいいですね。
最近改良された型は市販のパック入りご飯とほぼ同じで、おいしく食べられる」と、感想を述べる。
戦闘糧食II型は、1食分のご飯とおかずのセットを1つの袋にまとめて支給される。
化学反応を利用して袋の中身を丸ごと温められる小さなヒーターも付いており、1食約1100キロカロリー。戦闘糧食の担当者は「体を動かす勤務なので、味付けはやや濃くしてあります。
場合によっては長期間これだけの食事になるので、できるだけ飽きがこないように気を配っています」
と説明する。おかずはさば味噌(みそ)煮や豚角煮など和洋中を幅広くそろえ、組み合わせは計21献立。
1日3食、1週間違うメニューを可能にしている。
現在、レトルト形式の戦闘糧食は世界各国の軍隊に普及している。
PKO(国連平和維持活動)などの現場では、参加国の兵士間での糧食交換もしばしば行われている
という。単調になりがちな活動中の食生活に、変化をつけるためだ。
-続きます-
-続きです-
[3/3]
各国軍はそれぞれ、お国柄を反映したメニューを戦闘糧食にとり入れている。
その中で自衛隊ならではの特徴といえるのは、ご飯へのこだわりだろう。ご飯食は缶でもレトルトでも、
炊いて水を含んだ状態で包装するため、パンなどに比べ同カロリーでも重くなる。食べる前には加熱が
必要で、冬の野外ではしばしば凍りつく。軍用携行食としては、不利な点も多い。
しかし、旧軍時代も含めて、ご飯食を止めることはなかった。担当者によると、理由は明快だ。
「やはり、コメの飯を食べないと力が出ないという隊員の強い要望がありますからね」
◇ ◆ ◇
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は平成16年から、宇宙に持ち込む日本食の認証事業を進めている。
メニューは、日本の一般家庭で食べられている食品を重視しており、現在28種類。ビーフカレーや
さばの味噌煮など7種のレトルト食品も含まれている。
1960年代、米国とソ連が人類初の月面着陸を競い合った初期の宇宙食は、チューブ入りの流動食や
一口サイズの固形食など、最低限の生命維持を目的としたものだった。
それが60年代末のアポロ計画時代にはお湯が使えるようになり、レトルト食品の利用が始まるなど
食事環境はかなり改善された。
JAXA有人宇宙技術部主任開発員として宇宙食の研究に携わる中沢孝(55)によると、
スペースシャトル時代は宇宙滞在日数も短く、燃料電池から取り出した水で調理するフリーズドライ製法の
食品が多かった。しかし、国際宇宙ステーション(ISS)が建設され、日本人宇宙飛行士の長期滞在も
定期的に行われるようになった現在では、レトルト食品が再び重用されているという。
ISSでの生活は、数百日にもわたる。
「レトルトは冷蔵庫に入れなくても保存できるし、味もいい。ISSでの水再生システムにより、
軽量という大きな長所を持つフリーズドライ食品の比率が上がってくるかもしれませんが、レトルトは
宇宙食として重要な位置を占め続けるでしょうね」
宇宙で生活できるほど科学が発達しても、食事に関しては栄養価や熱量などの合理性だけではなかなか
割り切ることができない。人類の味覚は保守的で、故郷の土からは離れられないようだ。
レトルト技術は、風土と文化を包み、宇宙に故郷の味を送り届ける。
-以上です-
大塚食品が昭和43年に発売した初代ボンカレー。箱でほほ笑むのは女優の松山容子さん
http://sankei.jp.msn.com/photos/life/lifestyle/101201/sty1012010731000-p1.jpg 300種類のレトルトカレーが並ぶスーパーマーケット「北野エース」の棚
http://sankei.jp.msn.com/photos/life/lifestyle/101201/sty1012010731000-p2.jpg レトルト食品を導入した陸上自衛隊の戦闘糧食II型の1食分の袋(左)と、その中身(右の4点)
http://sankei.jp.msn.com/photos/life/lifestyle/101208/sty1012081412001-p1.jpg
あれ、レトルトパックの研究ってイタリアがやってたんじゃなかったっけ?
2chで昔貼られてたコピペで見たような気がするんだが。
5 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:26:38 ID:2r9wgux1
<丶`∀´>起源
手作り至上主義は終わりを迎えた
永谷園の麻婆春雨だな。あれ食堂で出せるだろw
冷めてたら不味いぞ?
たくあん缶は生産中止なんだってね
10 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:35:43 ID:fZI7tRN4
接着剤安全なの?
12 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:45:55 ID:7E250Fpj
14 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:54:22 ID:V3ayt6VD
>>6 どこからを手作りとするかの問題もあるよ。
粉から吟味してうどんを手打ち、手作り麺つゆでないとダメという人もいれば、冷凍讃岐うどんと市販の麺つゆでOKという人もいる。
カレールウを使っただけでダメ、スパイスの調合からやらないと認めないという人もいる。
家庭でどこまで求めるのかだな。
16 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:54:55 ID:4/CcAzh7
レトルト臭のレトルト食品は終焉を迎えた
新含気調理法食品が勝利!!
17 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 15:58:13 ID:KW2MqwNm
>>17 オリエンタルの男乃カレー食いてゃーけど売ってにゃーで
>燃料電池から取り出した水で調理するフリーズドライ製法
なんとなく嫌だ・・・
大塚は上場で得た資金で海外展開するのかな
安いレトルトカレー食べたら舌がピリピリしびれて、以来食べてないや
24 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 17:14:08 ID:o25EVt3B
サバメシうめーな、温める時間長めにするのがポイント。
25 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 17:37:40 ID:MwrwxIaJ
レトルトカレーなら温めずにそのまま食えるな。
アッチョンブリケ!
27 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 19:45:05 ID:feYEDHrE
正月は、モチにカレーかけて食べるよ。旨いよ。
28 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 20:54:36 ID:4l0j4PgM
>>10 ソフトクリームにも「のり」が入っているぞ。
29 :
名刺は切らしておりまして:2010/12/08(水) 21:21:41 ID:+bkQJAys
今日は久々にレトルト食ってみるか
チンするだけのボンカレーネオ、うますぎー!
レトルトは便利だよな。
レトルト便利だしおいしいんだけど、相対的に味濃いよね
こうゆうのは、最初の一口でウマーじゃないとウケないから
味濃いめ