12月2日(ブルームバーグ):米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると、
金利上昇と借り換えリスクの高まりで、欧州では2012-13年に「第2のデフォルト(債務不履行)の波」
が押し寄せる可能性がある。
特にレバレッジド・バイアウト(LBO、買収先の資産を担保にして資金を調達する買収)向け融資が
危ないという。
ポール・ワッタース氏(ロンドン在勤)率いるS&Pのアナリストがまとめたリポートによると、
2012年に欧州でデフォルトが発生する確率は最高で7.5%と、今年年末までの4%から上昇が
予想されている。2009年第3四半期末は14.8%のピークをつけた。
同アナリストらは、過剰なレバレッジにより、高利回りの「B−」や「CCC」格付けを
付与されているローンの大部分が引き続き不安定なことから、デフォルト率は「大幅に」
上昇する可能性があると指摘する。
リポートによると、デフォルト率は9月末で5.9%に低下したが、2012年には5.5−7.5%に
再び上昇する可能性がある。2011年には3.8%に「緩やかに」低下するとみられている。
ソースは
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=af5CdB3o5BgE