トヨタ自動車は、子会社のセントラル自動車(相模原市)が2011年1月から宮城県大衡村の新本社工場で生産する
完成車の8割以上を、仙台市宮城野区の仙台港から関東、中部圏に海上輸送する方針を決めた。
トヨタの坂井基憲国内物流室長が、2日に仙台港であった完成車の一時保管場所などの完成式典に出席して明らかにした。
グループの関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)の生産車両も現状を変えず、9割以上を仙台港から運び出すといい
同港の積み出し拠点としての位置付けが一段と高まる。
セントラルは11年度の生産台数を8万台程度と見込む。
坂井室長によると、新本社工場の生産車両のうち、約85%を仙台港までトラックで運び海上輸送する。
東北や北関東で販売する約15%は、各地にトラック輸送するという。
11年1〜3月については、新本社工場では輸出車「ヤリスセダン」(日本名ベルタ)しか生産しないため、すべての生産車両を
仙台港から中部圏などに運び、輸出用の船に積み替える。
坂井室長は「仙台港は完成車輸送の主力拠点になる。(一時保管場所を含め)港湾環境が整備されることは(メーカーと
しても)ありがたい」と強調した。
仙台港では、完成車の保管場所となるモータープールが6ヘクタール拡張され16ヘクタールに広がった。
雷神埠頭2号岸壁は、水深を9メートルに掘り下げ1万5000トン級の船が接岸可能となった。
大型船はこれまで、東側の中野埠頭にしか接岸できなかったが、今後は効率的な完成車の積み出しができる。
▽ソース:河北新報 (2010/11/03)
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/11/20101103t12035.htm ▽画像
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2010/20101103008jd.jpg