【電機】「韓国メーカーに必ず勝つ」--パナソニックが3社再編の骨子公表、2012年1月に本社1本化 [10/29]

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1ライトスタッフ◎φ ★
パナソニックは29日、来年4月1日に完全子会社化する三洋電機とパナソニック電工
との事業再編の骨子案を公表した。3社再編の新体制は2012年1月に発足する。
グループ本社を1つにし、家電・部品・システムの3事業に集約する。家電事業における
三洋ブランドは、海外の一部例外を除いて12年4月に原則的に廃止し、パナソニックに
一本化する。

現在のパナソニックグループは、デジタル家電・白物家電・携帯・電池などのほか、
三洋電機とパナソニック電工を合わせて16部門で構成されているが、12年1月の
再編では、家電事業に2部門、部品事業に3部門、システム事業に4部門の計9部門に
集約する。

家電(コンシューマ)事業の2部門は、「AV機器」と「白物」で構成。同事業で
09年度に2.9兆円だった売上高を12年度に3.5兆円に拡大する計画。さらに、
11年度から三洋ブランド製品の生産縮小を進め、12年度からパナソニックブランドに
1本化する。ただ、海外の一部地域では三洋ブランドを例外的に残す。

部品(デバイス)事業の3部門は、電気自動車関連など「自動車用部品」、新規商品の
「デバイス」、太陽電池やリチウムイオン電池の「エナジーデバイス」で構成。09年度
に2.6兆円の売上高を12年度に3.4兆円にする計画。

システム事業の4部門は「通信・安全」、「環境エナジー」、「医療」、「工場機器」で
構成。AV・通信・ITの統合のほか、電材・住建部材による省エネ提案(家・ビルの
まるごと提案)、在宅医療、モノ作りソリューションなどを展開する。同事業で09年度
に2.6兆円の売上高を12年度に3.1兆円の規模にする。

3社の機能を1本化する新グループ本社は、1つのグローバル本社と複数の地域統括会社
で構成。3事業ごとにグローバルな自主責任経営を遂行する体制を構築する。同日の骨子
案を受けて、2011年の上期中に新体制の詳細と戦略を公表するという。

骨子案を公表したパナソニックの大坪文雄社長は、3社の事業再編を進めることで、
韓国サムスン電子やLG電子など韓国メーカーに「必ず勝つことができる」と強調した。
AV機器や白物家電の分野では「新興国市場でマーケットリサーチすれば、韓国メーカー
や世界のライバルメーカーには負けない」と指摘。また「ソリューションやデバイスを
再編して『まるごと提案』を世界で展開していく。そのビジネスでわれわれと戦って
いける素地を持つメーカーは世界にはない」と述べた。

◎パナソニック(1208)の発表資料
http://panasonic.co.jp/ir/reference/pdf/20101029.pdf

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK046016120101029

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