三菱ガス化学は18日、高耐熱バイオナイロンの開発に成功したと発表した。
ヒマシ油由来のセバシン酸を原料に採用し、分子構造の最適化を図り結晶性を高めることで、280度C台の耐熱性を実現した。
高温特性が求められる電気・電子部品、自動車関連部品を中心に拡販する。
2011年半ばにも新潟工場(新潟県)で量産体制を整え、10年以内に売上高100億円を目指す。
同社が開発したバイオナイロンは50〜60%の植物由来の化合物を使用している。
優れた耐熱性を持ちつつ、融点を300度C以下に設定し成形加工性も確保している。
耐熱温度の高さから、発光ダイオード(LED)の周辺部材、鉛フリーハンダを必要とするエレクトロニクス関連部品、自動車の
エンジン周りの部材などをターゲットにしていく方針だ。
▽ソース:化学工業日報 (2010/10/19)
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201010/19/01401_2131.html