【コラム】経営者をクビにするメカニズム（池田信夫） [10/10/23]

Economist誌が、ジャンクボンドを特集している。サブプライム問題で債券市場は壊滅状態に
なったと思いきや、図のようにジャンクボンドの発行額は史上最高だ。それはアップルやグ
ーグルにも比肩すべきイノベーションだったと同誌は評価している。

しかし1980年代にマイケル・ミルケンがジャンクボンドを開発したとき、彼の投資銀行ドレ
クセル＝バーナム＝ランベールは「強欲」の象徴とされた。メディアは彼らを「野蛮な来訪者
」と攻撃し、映画「ウォール街」はミルケンを欲望のために善良な企業を破壊する冷血漢と
して描いた。そしてミルケンはインサイダー取引で検挙され、ドレクセルは倒産した。しかし
彼らの引き受けたジャンクボンドによってMCI、マッコーセルラー（のちのAT&Tワイヤレス）
、TCIなどのITベンチャーが数多く誕生し、ドレクセルは情報革命の生みの親となったのだ。

日本の現状は、80年代のアメリカに似ている。戦後ずっと世界をリードしていた製造業が巨大
化した「恐竜」となり、日本などの「破壊的イノベーション」の脅威にさらされたとき、既存
企業がまずやったのは、政府に泣きついて「雇用を守る」ために補助金を引き出す政治的ロビ
イングだった。米政府は「不公正貿易」を攻撃して日本からの輸入を阻止し、「知的財産権」
を強化してイノベーションを妨害したが、それは有害無益だった。古い企業を守っても、新し
い企業は生まれないのだ。

結果的には、アメリカをよみがえらせたのはこうした保護主義ではなく、政治的に敵視され、
犯罪者として訴追された投資銀行だった。それは野心とアイディアはあるが資金のない起業家
たちにチャンスを与え、恐竜を倒して新しい人類の時代を生み出したのだ。もちろん成功例の
何倍も失敗があり、違法行為もあったが、こうした新陳代謝がなかったら、アメリカ資本主義
は恐竜とともに没落していただろう。

今の日本にもっとも必要なのも、新陳代謝である。ところが「労働ビッグバン」を提唱する
財界も、自分たちの地位を守るために株式交換を「三角合併」と呼んで阻止しようとし、先進
国で最少の企業買収を防ぐために600社以上が買収防衛策で身を固める。おまけに買収を仕掛
ける企業には、東京地検特捜部が乗り込んでくる。

きのうはCSの朝日ニュースターで、「正社員のクビを切りやすくする改革」をとなえて非難
を浴びた辻広雅文氏と話したが、彼も「日本が20年間も停滞している原因は、やり残している
労働市場の問題しかない」という点で経済学者の意見は一致しているといっていた。しかし
こういう改革は、日弁連や労働法学者などの「善意の壁」でブロックされてしまう。

だから労働市場より先に資本市場の改革を行ない、買収防衛策を禁止して企業買収を全面的
に自由化し、経営者のクビを切りやすくする改革を行なうことが政治的には効果的かもしれ
ない。現代の企業理論が示すように、資本主義とは資本をコントロールする制度ではなく、
資本の所有権によって労働者をコントロールする制度だからである。

ソース
http://news.livedoor.com/article/detail/5091313/
http://www.economist.com/sites/default/files/images/images-magazine/2010/10/23/bb/20101023_bbc499.gif

ダイヤモンド社論説委員の首も簡単に切れるようにして、
派遣に置き換えたらいい。
辻広雅文はじぶんが首を切られる事は想定して無いだろ。
馬鹿丸出し。

現状でいいや、ではね

それをやるなら893マネーとハゲタカファンドを潰してからにして下さいね

彼も「日本が20年間も停滞している原因は、やり残している
労働市場の問題しかない」という点で
[経済学者の意見は一致している]といっていた。
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一致などしていないだろ？　ニューケインジアンに言わせれば

労働価格の下方硬直性は「労働者保護法制」なんかのため
という古典派的な考えは古臭いレーガン臭の話で

実際は「労働生産の原価たる生活コスト」のコストプッシュによる
という見解が多い

更に、経団連の飼い犬たる池田の大好きな
フリードマンですら「恒常所得仮説」で

固定給与など、現在から将来に渡って確実に得られる見込みのある恒常所得によって、
消費活動が左右されるという説。米国の経済学者フリードマンによって1950年代に
提唱された。
例えば、自動車や住宅などのような財は、直近の所得だけ購入を判断するのではなく、
これまでの所得の推移と、今後得られる見込みの所得を考慮に入れて購入決定するように、
消費活動に影響を与えるのは恒常所得であると考えられる。
恒常所得に対して、不定期に得る所得である変動所得は消費活動への影響は薄いとされる。

つまり、解雇規制緩和/非正規化とは、現在恒常所得である正社員の給与を
まるごと変動所得にして、労働者にローンを組んだり、結婚することを躊躇させ
少子化とデフレを悪化させている

つまり、フリードマンの唱えた小さな政府を理論どおり信奉するなら
雇用安定化すべきであって、

「フリードマンを信奉し、バラマキ補助を批判しながら、解雇規制緩和」は
「増税する小さな政府」とか「世襲批判しながら息子に世襲」同様
論理矛盾したいいとこどりのダブスタであり

お金持ちのジャイアニズム
「オマエのカネはオレのカネ、オレのカネはオレだけが独占できるカネ」
という二重基準を利用した詐欺・強盗の自己正当化にすぎない

自身がサイクルの中に入ってないのがウケルｗ

>>6
評論家が真っ先に要らん立場なのにねえ

池田ノビーをクビにするメカニズム

中国資本に日立辺りが買われて、不動産・特許・優秀層だけ残して
バラバラに食い荒らされるような事態に遭わなければ、日本人の目は覚めない。

>>1
>>おまけに買収を仕掛ける企業には、東京地検特捜部が乗り込んでくる。
　上手いこと言うね。

　日本は、上から下まで、変わること恐れ、拒否している。
　これが停滞の最大の原因だと思う。

　2chネラーも、その際たるものだね。
　現状が一番と言い、他人と違うことをしたり目立ったりすると叩かれる。
　結局、既得権が守られるだけなのに。

当然だ。
正社員の首を切りやすくするなら
経営者の首も切りやすくするべきだ。

みずほとか、メガバンクで一番損失出して
損失だけはグローバルクラスと揶揄されてたのに
そのくせメガバンで一番金を貰ってるんだからな。
他にも、増資で得た金を銀行や出店で全部使い果たした挙句に大量閉店させたイオンとか
無能な経営者が多いのに一向に切られない。
株を持ち合いして互いに守ってるからな。

>>11
そういうことは株主になってから言え

＞買収を仕掛ける企業には、東京地検特捜部が乗り込んでくる。

ｗｗｗ

＜＜結果的には、アメリカをよみがえらせたのは＞＞
よみがえるどころか、６０年代から没落街道まっしぐら。

＜＜こうした新陳代謝がなかったら、アメリカ資本主義
は恐竜とともに没落していただろう＞＞
とっくの昔に没落して、１９９１年には世界１の借金国家になって以来 、
世界１の借金国家のままである。

＜＜彼も「日本が20年間も停滞している原因は、やり残している
労働市場の問題しかない」＞＞
アホの朝日の妄言だ。

日本は過去２０年間にわたって２位の圧倒的な差をつけて独走状態を続ける
世界一の経済超大国であり、通貨備蓄量はアメリカの４倍を軽く超えた。

ホリエモンの事か。まぁあれは確かに可哀想だったな

サブプライムブームの時はどんな糞債券でもAAA格付けだったのに

まだ新自由主義を唱えてるのか？

日本の中間層が疲弊し、不況だと皆思ってるのに！

なにノンキなこと言ってるんだか？

日本の終身雇用、年功序列、退職金、年金！

コレを破壊したのはだれだ！

日本は最高のビシネスモデルであった！


今は皆が不安になってる

>>17

それ破壊したのは
新興国３４億人がこっちへ入ってきてぶっ壊れた。
日本の歴代政権は構造改革をやれなかったから。
グーローバル化、IT化で年功序列が維持できるわけない。

>>18
違うよ、グリーンニューデイールなど、マクロ経済的には
修正ケインズ経済学が「不況期の処方」として最適だし

日本の高度経済成長もケインズ派＝大きな政府のおかげ。

しかし、鉄鋼・セメントなど経団連がバカみたいに設備投資競争したから
アフォ経営者が作ってしまった工場をフル回転でぶん回すために
所得税最高税率70％、法人税42％で40兆円も金持ちから徴税して
ガンガン土建をせざるをえなかった

そのために、貴族派はケインズ派を恨んでいて
庶民・土建派の田中角栄がロッキードで失脚すると

貴族側のケインズに対する逆襲・白色テロとして
小さな政府＝構造改革が始まった

しかし、ケインズ派を打倒した、貴族派経団連は「日本経済のマクロ成長」には
無関心で、「国を損させて企業を得させる政策」＝構造改革利権ばっかりやった
　１）プラザ合意で始まった円高による工場流失
　２）派遣法でバブル世代以下の雇用不安定化して買い叩いて少子化
　３）所得税・法人税の半減による借金８００兆円

１９８５年頃から「小さな政府」が始まり、「小さな政府」が評判悪くなると
「構造改革」と改名したが、２５年間の社会実験は、ソ連の共産主義より酷い
大失敗に終わった

構造改革が足りないから・・なんていうのは北朝鮮の指導部が
「共産主義・計画経済・軍事優先・世襲が足りないから北朝鮮の経済が
　思わしくないのだ」と主張するのと同じくらい「権力の失敗の自己正当化」
にすぎない

小さな政府・構造改革とは、ケインズに反発した富裕層の逆ロベスピエールで
マクロ経済政策の設計図を持っていなかったゆえに、惨憺たる失敗に終わった

それが大失敗した社会実験　古臭いレーガノミックス・構造改革の歴史的評価だろ　




土建王角栄末期の国の借金は160兆円に過ぎず、日本はアメリカを追い上げていたのに

思考実験をしてみよう

１）国民が所得の全てを消費＋投資に回したら・・国はインフレ＝便秘になる
　　商店に客が群がり、工場フル生産でもモノが足りず物価上昇する
　　社長達は第二工場建設の借金申し込みで銀行に群がるが、銀行には肝心の預金がない

　便秘（インフレ）の処方箋は…浣腸＝消費増税・公共投資カット・貯蓄増加性減税

２）国民が所得の全てを貯蓄に回したら・・国はデフレ＝下痢になる
　　商店に誰も来ず、工場も遊びまくる。預金者が銀行に群がって金利が下がりまくるが、
　　第一工場が遊んでいるのに銀行から借金して第二工場建設する社長は居ない
　　そのため消費も投資も不足して需要が消滅し、工場は更に遊びまくる

　下痢（デフレ）の処方箋は…下痢止め＝消費減税・公共投資増加・貯蓄減少性増税

しかし、ケインズ嫌いの貴族＝経団連と、その走狗の「構造改革利権政府」にとっては
浣腸＝消費増税・公共投資カットで法人/所得/相続減税が「個人的に有利」

そのため、
構造改革政府は　下痢患者（デフレ）に浣腸（消費増税・公共投資削減・相続減税）したがる
下痢に浣腸を処方され、体調がどんどん悪化しているのに、「構造改革＝浣腸が足りないからだ」
といってまた浣腸されているのが今の日本

北朝鮮の経済が悪いのは先軍政治の軍事費負担など誤った経済政策のためだが
軍事貴族は経済優先・軍縮で失業したくないから既得権益のために改革開放に
反対する

何のことはない、ケインズ回帰こそ構造改革で、構造改革派こそ既得権益貴族
・・・シンジロー世襲でそれは明確になったじゃないか

構造改革は北朝鮮の先軍政治と、同じくらい間違った経済政策
下痢患者に浣腸しまくっている

>>20 インフレを下痢、デフレを便秘に例えた方がしっくりくる。

質問
１）最近このセンセ、芸風変わってきてない？
２）あと上武大院のセンセはまだ続けてるの？

労働市場改革の本丸は
非正規化じゃなくて
正社員の流動性を高めることなんじゃないの

今はどこかでクビになったら次に正社員になるのが難しい
正社員の首を切ることを許すかわりに
新規雇用も正社員扱いを義務付けるってことでしょ

中高年の再就職は可能なのか
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091106/193923/?P=10#commentform

文章にまとめるとマトモそうに見えるんだけど
他人と論争始めると極論か人格批判かレッテル貼りしかしないという…

信夫にしてはマトモな論だな

しかしなぜこの板では池田信夫が頻繁に引用されるんだ？
基地だし、たいした権威でもないのに

いま日本に求められる世界競争力のある人材とは？ (1/6ページ)2010.10.25 05:00
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/101025/ecd1010250500000-n1.htm

有期雇用改革に向けて
http://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0296.html

公共事業のイメージを悪化させたアホに責任をとらせろ

経営者をクビにするのは株主。
でも日本の株主って温厚だからそういう事はしないんだよな。

>>30
クビ切ったところで代わりが見つかるかどうか怪しいし。
でも経営者にクビをちらつかせるだけでも効果あると思うんだけど。

つまりは、日本人をクビにして外国人に企業を乗っ取らせれば良いんだな。

>>26
釣り師として優秀ｗ
N速+板なら、ばぐ太か、影の軍団みたいなもんｗ

>>20
正しいがレスが長すぎる

というか単純に、

消費税廃止して、新興企業の雇用と投資を促し
法人税引き上げて、投資意欲の乏しい成熟企業から金を巻き上げればいいだけじゃね