仙谷官房長官は、記者会見で、アジア太平洋での自由貿易圏の構築を目指す
協定について「グローバリゼーションに適応できる産業構造を作り出さないかぎり、
その流れから脱落してしまう」と述べ、交渉への参加を前向きに検討すべきだ
という考えを示しました。
菅総理大臣は今月1日の所信表明演説で、アジア太平洋での自由貿易圏の構築を
目指すTPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉への参加を検討する意向を
表明しましたが、この協定は農作物も含め、関税撤廃の例外を認めない可能性が
あるため、与党内や農業団体から交渉への参加に反対する意見が出ています。
これについて仙谷官房長官は、記者会見で「鳩山内閣と菅内閣で、国を開くという
基本的な考え方があり、日本は第3の開国期に立ち向かっている。グローバリゼー
ションに適応できる体制や産業構造を作り出さないかぎり、その流れから脱落して
しまい、デメリットがたいへん大きい」と述べ、交渉への参加を前向きに検討すべき
だという考えを示しました。
そのうえで、仙谷長官は「このままでいいと言っている業種や業界の人々には、
確かに痛みが発生する可能性がある。それを和らげるのか、別の対応を取ることが
できるのかをあわせて検討すべきだ」と述べました。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101021/k10014726861000.html ◎関連
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