【コラム】恐ろしいのは円高でもデフレでもない インフレだ(池田信夫) [10/10/15]

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887名刺は切らしておりまして
お前達は表面的な現象しか見てない。
巨額な国債を毎年低金利で消化するにはデフレしかない。
インフレにするには、一旦は新規国債を大幅圧縮し、国債残高も減らす必要があった。
そうでないと、金融機関に大きな損失が出るので、
国債売却が加速するからだ。
デフレは国内金融機関に国債を買い、保有を継続してもらうお約束。
インフレに転換するのは容易だが、それを制御できる可能性が低い。
だからデフレのほうがマシというのが政府・日銀の判断。
マイルドインフレでは、金利上昇に財政が堪えられなくなる。
長期金利が3%以上になったら、毎年加算される金利負担で財政が崩壊する。
現在年間国債発行額が150兆円。だいたい金利1.5%とすると、
金利が倍の3%になった時、毎年どれだけ負担が増えるか計算してみるとよい。
経費の削除分なんて軽く吹っ飛ばす金額になる。
もう日本は、デフレでギリギリまで国債に金を集めるしかない。
限界に達したら、デフォルトか強烈なインフレで債務圧縮という道しか残ってない。