【鉄道】活路開くか特急高速化--JR四国 [09/26]

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1ライトスタッフ◎φ ★
経営難に苦しむJR四国が、今月から無人駅の導入など経費削減策を再び加速させて
いる。高速道路の割引や無料化の「逆風」が吹き荒れる中、赤字減らしを強く求め
られているためだ。活路を開こうというのが特急による高速化だが、膨大な費用は
国頼みの現状だ。今年就任した泉雅文社長(58)に聞いた。

――なぜ高速化が必要なのでしょうか?

飛行機や車とシェア争いをするには、まっすぐに路線を改良(短絡化含む)し、
高速化を進める必要がある。四国の鉄道は19世紀後半から20世紀初頭の技術で
作られ、ぐねぐね曲がっている。一方、高速は20世紀の技術でまっすぐ通っている。
理想は新幹線の導入だが北陸や北海道のあとになる。在来線の線形改良を進め、
最高時速160キロぐらいで走ることができれば、例えば松山―新大阪は2時間半に
短縮できる。1500億円の費用を見込んでおり、国に支援を求めている。甘いと
言われてしまうが。

――今後の経営状況をどうみますか?

昨年度はどうにか黒字だったが、今年度、来年度については赤字もやむを得ない
のではと考えている。四国は経済規模が縮小しているうえに、不況や高速の割引、
無料化の影響を受けた。赤字路線を多く抱えるJR四国、北海道、九州の3社は
国鉄民営化の際に設けられた「経営安定基金」の運用益で赤字を埋めてきたが、
低金利の長期化で運用益が減り、そこに高速道路が追い打ちをかけた。そもそも
毎年赤字を見込むというのは会社としてどうだろうか。黒字を出して納税も
サービスもできる。経営の自立は難しい。

――国への働きかけをどのように強めますか?

財務面と鉄道としての機能の二つの面が改善されなければJR四国の将来は暗い
と思う。「高速1千円」「上限2千円」制度が取りざたされるが、フェリーや
路線バスも含めた総合的な交通体系の中で、「公共交通機関がつぶれる危機にある」
ことを具体的にどう考えるのか、これからも訴えていく。

――JR四国自身、今後経営にどのように取り組みますか?

一層の経費削減とダイヤ改定を進める。山陽新幹線のダイヤに合わせて細かく、
便利にしたい。ワンマン化はかなり進めたがもう少しやれるところもあると思う。
9月からの駅の無人化は苦肉の策だ。

ICカードの導入は検討している。JR西日本の「ICOCA」を岡山・香川
経済圏でも使えるよう検討したが、香川だけで20億〜30億円の費用がいる。
ただサービス上必須アイテムに近いカード化を何らかの形で導入したい。

※続く

●図解 http://mytown.asahi.com/kochi/k_img_render.php?k_id=40000001009250002&o_id=10185&type=kiji.jpg

http://mytown.asahi.com/kochi/news.php?k_id=40000001009250002
2ライトスタッフ◎φ ★:2010/09/26(日) 20:07:59 ID:???
>>1の続き

JR四国は、特急しおかぜ、南風、うずしおなどで使用している2000系車両の
新たな内装を報道陣に公開した=写真。床を木目調に改め、普通車のシートを
明るい青色に、グリーン車のシートを濃い青色に張り替えた。「癒やしの国 四国」
をコンセプトにした改良という。

リニューアルは、このほか、グリーン車のトイレを洋式化し、トイレ内にベビー
シートなどを新設するという。改装費用は1両当たり約1千万円。

対象は、先頭車両の50両(グリーン車9両、普通車41両)で毎年7、8両ずつ
リニューアルする予定。リニューアルは1989年の導入から20年以上経過した
ためでもあり、同社の車両リニューアルは2004〜06年度の8000系の特急
車両以来となる。JR四国の担当者は「四国の特急といえば『木目』の車両と
アピールしたい」と話している。

●床を木目調にし、シートを鮮やかな青色にした普通車の車両
http://mytown.asahi.com/kochi/k_img_render.php?k_id=40000001009250002&o_id=10187&type=kiji.jpg