【経済政策】米国産業の衰退を止められるか？--サマーズ氏退任、後任に求められる大仕事 [09/24]

ヘンリー・キッシンジャー氏は以前、今年末にオバマ政権を離れることになった
経済顧問のローレンス・サマーズ氏について、悪いアイデアを排除するためだけに
ホワイトハウスで雇うべきだと評したことがある。

サマーズ氏は数週間後にはハーバード大学に戻り、自分の発案が政界でどこまで
受け入れられるだろうかと推し量ることなく、良いアイデアを考え出せるように
なるだろう。

低下し続ける米国経済の競争力を回復させるのに必要な施策について、真剣に議論
するふりすら連邦議会はやめてしまったようだから、今回の退任はほぼ間違いなく、
サマーズ氏の知性を解放することになるだろう。

問題は、この退任劇がバラク・オバマ大統領の知性も解放する契機になるかどうかだ。

経済学者の間では、サマーズ氏が世界の誰よりも頭脳明晰であることを否定する人は
ほとんどいない。また、政治的な手続きの進め方については説得力のある批判が出て
いるものの、大恐慌の再来を防ぐにはオバマ政権による銀行救済策や財政支出を伴う
景気刺激策が必要不可欠だったという事実に異を唱える向きも、まずないだろう。
いずれの策も、設計図を描いたのはサマーズ氏だった。

■グローバル化が米国経済にもたらした痛み

この功績は高く評価できる。だが、サマーズ氏を称える人は、その一方で同氏を批判
していることが少なくない。

端的に言うなら、そうした人々は同氏を耐用年数の過ぎてしまったパラダイム――
すなわち、グローバル化は米国経済にとって間違いなく良いことであり、米国で消滅
しつつある製造業の雇用はサービス業の高付加価値な雇用によって補われるという見方
――の顔役だと考えている。

確かに、世の中がその方向に進んでいるようには見えない。

半導体製造装置で知られる米国の大手メーカー、アプライド・マテリアルズの例を
見てみよう。同社は今年、CTO（最高技術責任者）を中国に赴任させた。研究開発
（R＆D）機能も中国に移管した。製造拠点や未来の最大の市場に近いところにR＆D
機能を置いておく必要があるというのがその理由だ。

この展開は、期待されていたものの正反対だ。付加価値の高い雇用は米国内にとどめ、
中国には付加価値の低い生産活動を担わせるのが当初の目論見だったからだ。

だが実際のところ、常に試行錯誤が求められるR&D機能は生産工程の近くに置く方が
有利だ。付加価値の高い雇用が外国に流れていく傾向は、米国の貿易赤字の大まかな
内訳からもうかがえる。

■外国に流れる付加価値の高い雇用

米国は低コストな製品を輸入するどころか、中国やブラジルといった国々から航空機の
エンジン、コンピューター、タービン、大型トラックなどのハイテク製品を購入している。
そして紙・パルプ、オイルシード（食用油が採れる種子）、および各種の1次産品など
ローテクなものの輸出を増やしている。

また、米国で失業した人々は平均すれば前職よりも20％ほど給料の安い仕事に再就職
している。再就職先を見つけること自体ままならない人もいる。(※続く)

◎ソース (※元記事はFinancial Times)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4522

>>1の続き

このような傾向は、今回のグレートリセッション（大不況）のせいで強まる一方だ。
マニュファクチャリング・アンド・テクノロジー・ニュースという情報誌によれば、
米国の通商政策のために職を失った（従って、労働省の特別手当の支給対象になる）
米国人労働者の数は2009年、前年比で59％も増加したという。

同誌はまた、太陽電池の技術は米国が1980年代に発明したものであるにもかかわらず、
米国の太陽電池パネル生産量は世界全体の5％弱を占めるにすぎないと報じている。

このような趨勢にあることを否定するのは難しい。米国は付加価値の高い雇用を失い
つつあり、それに代わる新しい雇用を質の面でも量の面でも十分には生み出していない
のだ。従って、サマーズ氏の退任はオバマ氏に、後に残したいと願う類の経済的な遺産
について根底から考え直すという、稀に見る重要な機会をもたらすことになるだろう。

■後任を巡って飛び交う憶測、GEのイメルト氏ならアイデアがあるはず

後任については、米国企業がホワイトハウスに不満を募らせていることを考慮して、
オバマ氏が経済界から起用するのではないかとの観測が浮上している。女性が就任する
との見方もある。既にゼロックスの前CEO（最高経営責任者）であるアン・マルケイヒー
氏や、1990年代にこのポストに就いていたローラ・タイソン氏の名前が取りざたされて
いる。

もっと大胆な選択肢は、ゼネラル・エレクトリック（GE）のCEOであるジェフリー
・イメルト氏だろう。同氏は、米国の競争力低下への懸念を隠さない数少ない企業
経営者の1人だ。

外国に業務を移管・委託する「オフショアリング」をどこにも負けないほど推し進めて
きた企業のトップでもあり、何が米国の生産的な能力を低下させているのか承知している。
恐らくイメルト氏なら、この流れを変える方法について何らかのアイデアを持っている
だろう。誰かが持っていなければならないのだ。

◎関連
【経済政策/米国】サマーズ氏辞任へ　オバマ経済チーム相次ぎ離脱［10/09//22］
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1285113099/

奥田か御手洗をくれてやろうｗｗ

オバマ政権の経済チームは学者軍団だったからな
実業界出身者を柱に据えるのは悪くない

まあ実業界はほとんど共和党だけど

人民元切り上げにプレッシャーかけられるのはアメリカ様だけ

もやもやサマーズ

冬なのにさま〜ず！

米国って人口増えてるんだよな。そりゃ困るわ。
経済成長を確実にしていかないと無職で溢れる。

ますますアメリカも、日本の失われた10年みたいになってきたなあ。

もやもやしてるなｗ

結局最後にものを言うのは
勤勉でもサビ残でも忠誠心でもない
「アイデア」。もちろん日本人は２０年前に枯渇しました。

押し成りくんに会えませんでした蒸かし饅を買って欲しい

グローバル化＝肥大して富をむさぼる中国に餌をやり続けて母屋取られてる米国
お前らこそが貧富の格差を輸出しているんだ

>高付加価値な雇用によって補われるという

日本のデフレの20年間も付加価値、高付加価値が声高く叫ばれてきたが
中華の付加価値をただ乗りする安い労働力戦力の前には何の意味も無い
お前らが作った世界でせいぜい苦しめ

そもそも人民元を一気に４割も引き下げを容認したのはクリントン率いる米国民主党だからな
リベラルって放火魔と変わらないよね

アメリカはダメだよ。優秀な人材を世界から集める力があるが
国民の多くは頭悪いぞ。行ってみればわかる。あきれるほどひどい。
日本は大丈夫だって自身持ったよ。

>>15
その少ない優秀な人材が起業、新ネタ編み出す。
日本人は東南アジアに工場移転しかない能なし。

共和党に変わったら戦争だな
世界VS中国ロシアは近い

いやロシアは当初は中立で、中国がボロボロにやられた頃、突如として侵攻！
大量の中国人を拉致して、シベリアで強制労働させる。

ロシアは参加しないよ
最期に出てきて中華の土地を占領するだけさ

米国民主党はアホだからすぐ中国に騙されちゃうからな
中国製品によるダンピング被害なんて自爆じゃないか

>>18
拉致しなくても既に大量の中国人がロシアに流入して困ってる罠ｗ

つーかロシアは戦争になったりして北朝鮮と中国から大量の難民が流れ込んで来るのが
この世で起こりえる最悪の事態だと思ってるから
国境線で銃とミサイル構えながらじっと見てるだけだろ

>>15
100人の凡人より1人の天才
日本のように天才を潰し凡人で作ろうとする社会のほうが
発展性が無くヤバイんじゃないのか。
良きことはカタツムリの如く進む。とはガンジーの言葉だったか
ゆっくり進みすぎだ日本は。
しかも超高齢化社会で進むどころか停滞してる。

アメ、全世界からジェダイを探し育成。
ジェダイの日本人はいないけどね。