【農産品】飢える日本の食卓に赤信号が灯る?--"野菜・穀物クライシス"は猛暑が去っても終わらない [09/24]
1 :
ライトスタッフ◎φ ★:
■ニンジンが8割、ジャガイモが4割も値上がり!
この夏、日本の食卓を襲った「野菜の異常」
「スーパーで野菜がこれだけ値上がりするなんて、どう考えても異常。ただでさえ
不況で外食費も節約しているのに、野菜さえ満足に食べられないなんて……」
この春から夏にかけて、全国各地の主婦たちがこんな溜め息を漏らしたことは、記憶に
新しい。庶民にとって最も身近な食材であったはずの野菜の価格が、異常なほど高騰
したのである。
農林水産省の調査によると、8月下旬の東京都中央卸売市場における野菜1キロ当たりの
卸価格は、過去3年間の同時期の平均と比べて、ニンジンが約8割高の213円、トマトが
同3割高の410円、ジャガイモが同4割高の158円、ピーマンが同2割高の301円となった。
今は価格が比較的落ち着いているものの、春先にはレタス、キャベツ、ナスも全国平均
でそれぞれ約2〜3割ほど高騰していた。
原因は、長引く異常気象で野菜の収穫高が落ち込み、供給が不足しているためだ。日本
列島は春先に長雨と寒気に震え、梅雨明け以降は一転、記録的な猛暑に襲われた。数ヵ月
間に渡る異常気象は野菜の根に深刻なダメージを与え、生育を阻害したのだ。
9月も中旬を過ぎてようやく残暑も去りつつあるが、野菜の需給バランスは依然として
不安定のまま。一部の小売店では、引き続き店頭価格が例年の2倍近くに高止まりして
いる野菜もあるという。店頭で野菜を1つ1つ手にとって値札を確かめ、献立に頭を悩
ませた方も多いだろう。
異常気象の被害を被ったのは、野菜ばかりではない。大豆、小麦、コメなどの穀物も
同様である。野菜と違い、様々な食品に加工される穀物のなかには、一般消費者が店頭
で価格の変化を認識しずらいものもある。しかし、原料としての性格が強いこともあり、
国境を越えて大量に取り引きされているものが多い。穀物相場が経済に与える影響の
大きさは、実は野菜の比ではない。
国内で最もメジャーな穀物であるコメについては、猛暑の影響で例年よりも小粒の品目
が増えており、品質の劣化で出荷量の減少が見込まれるブランドもあるという。ただで
さえ国内では「コメ余り」傾向が強まっていたため、出荷量が減っても価格が上昇する
のではなく、「むしろ価格が下落するばかりでは」と不安を口にする農家が続出している。
■ロシアの禁輸措置で小麦パニックが勃発 ラーメンやパスタの価格にも波及必至?
一方、日本が国内消費の9割方を輸入に頼っている小麦については、世界で活発に取り
引きされる代表的な「相場もの」という性格を考えても、さらに深刻である。パンや
麺類に形を変えて、日常的に食されるこの穀物が今、国際市場で激しく揺れている。
穀物の生育を阻む異常気象が起きているのは、日本ばかりではない。記録的な猛暑と
少雨による大干ばつが起きたロシアでは、今年の小麦生産量が平年比30%減という
厳しい状況に陥った。そのためロシアは、「小麦などの輸出を2010年8月15日から
12月末まで一時禁止する」と発表した。(※続く)
◎
http://diamond.jp/articles/-/9488
2 :
ライトスタッフ◎φ ★:2010/09/24(金) 21:59:47 ID:???
>>1の続き
それを受けて、今夏には世界的な小麦の高騰が起きた。7月1週目には5ドルに満たな
かったシカゴ商品取引所の小麦先物相場は、8月5日にストップ高を記録して7.8ドル
まで上昇。その後反落があったものの、7.2ドル前後で高止まりしている。水不足に
よる今秋の作付けへの影響や、政府による輸出規制延長の示唆など、ロシアについては
さらなる不安要因があるため、今後も相場は高水準で推移しそうだ。
供給減少に追い討ちをかける小麦価格の高騰は、日本人の食卓にとって「由々しき事態」。
小麦は政府が海外からまとめ買いし、製粉業者などへ売り渡すシステムが採られている。
昨今の世界的な小麦高騰を受け、農林水産省は8月下旬、輸入小麦の政府売り渡し価格を、
10月から主要銘柄の平均で1%引き上げる方針を固めたばかり(値上げは2年ぶり)。
こうした流れがラーメンやパスタといった「粉物」の価格上昇に繋がる可能性は高く、
消費者にとって悩ましい問題となっている。
■日本の猛暑はようやく去ったけど……。野菜・穀物の供給不足を招く「構造問題」
日本のみならず、世界中で起きている「野菜・穀物クライシス」。本来であれば、
農作物の相場が天候に左右されるのは、むしろ自然と言うべきだろう。収穫高の少ない
年に値が上がり、豊作の年に値が下がるという「需給バランス」は、市場経済の原理
そのものだ。過去にも気候変動が農作物相場に深刻な影響を与えたことは度々あったが、
いずれもそう長く続くものではなかった。
しかし、ようやく猛暑が去ったのだから、「当面これ以上の価格変動は起きにくいの
では」と考えるのは、早計である。今回の危機の原因は、単なる天候問題に留まらない
からだ。その背景には、新興国を中心に世界中で起きている「慢性的な食料不足」と
いう構造的な問題が横たわっている。
食料需要が急増している中国が、トウモロコシの輸出国から輸入国に転じたのは、その
象徴的な事例だろう。「中国や東南アジアと言えば穀倉地帯」と学生時代に学習した
人も多いだろうが、今や中国は急激な経済発展と都市化により、食料輸出国から輸入国
へと変化しつつある。
その中国でも、今夏は農村地帯が豪雨や猛暑に襲われたため、野菜の出荷が大幅に減少。
投機的な価格吊り上げが行なわれた結果、政府が対策に乗り出した。さらに、大量の
潜在需要を抱えるインドなどのアジア諸国で経済発展が予測されるため、農作物の価格
は上昇の一途を辿るだろう。
今後も予想される異常気象をきっかけとして、農作物相場が過去に例を見ないほど
激しく変動するリスクは、ますます高まっていく可能性がある。今年の「野菜・穀物
クライシス」は、その前兆かもしれないのだ。
そもそも食料自給率の低い日本が、こうした構造変化に手をこまねいているのは、自殺
行為とも言える。日本の農作物危機は想像以上に深刻であり、対応は待ったなしの状況だ。
日本の国土では、大量の土地を必要とする主要な穀物を育てずらく、むしろ伝統的な
稲作や都市近郊で野菜などの生産を行なう方が効率的という側面がある。今日の農業の
衰退は、「若者の農業離れ」といった単純な問題ではなく、「作物の栽培に適していない」
という日本の国土が抱える根本的な問題が影響している。現政権による農業者戸別保障
制度などの政策だけでは、抜本的な解決にはならないだろう。(※続く)
3 :
ライトスタッフ◎φ ★:2010/09/24(金) 21:59:59 ID:???
>>2の続き
■農作物の価格安定化は「待ったなし」 地道な取り組みを続ける企業や農家
野菜や穀物の価格を安定させ、日本の食卓を守るためには、生産量確保のための地道な
対策が必要だ。長らく指摘されてきたこの問題に対して、我が国でも今、様々な取り
組みが実践され始めている。
たとえば、都心のビル内で科学技術を生かして農業を推進する企業は、その好例だ。
農業支援などに積極的なパソナは、自社ビル内で野菜の栽培を行なっている。大手町の
「パソナグループ統合拠点」では、ビル内に畑や田圃を造園。LED照明などを駆使
して野菜や花を育てていることで、話題になった。同社によると、ビル内に勤務する
2000人が1年間に消費するだけの野菜を生産し、さらに屋上や壁面の緑化効果により、
年間約2トンの二酸化炭素を吸収する効果を見込んでいるという。
他にも、地下フロアに会議室をリニューアルした植物栽培室を備える丸紅・大阪支社の
例など、こうした試みは全国の企業に散見される。収穫量が天候に左右されないことに
加え、理想的な生育環境をコントロールして栽培期間を短縮できる、農薬を用いなくても
害虫や菌の侵入を防ぐことができるといった、多くのメリットがある。
農家の取り組みもユニークだ。今年は異常気象の影響で、重量や形状が規格外となり、
売り物にならない野菜が大量に発生した。だが、味には全く問題がないため、流通機構
とタッグを組んでそれらを安く市場に流す農家も増えている。「規格外野菜」は節約
志向の消費者に注目され、今や一種のブランドとして定着しつつある。
こうした実験的な試みを続けることにより、農作物の供給につながる手段が増えることは、
近い将来、食料危機の対応策へとつながる一歩になるかもしれない。
また、日本の農作物は、カロリーベースによる自給率こそ低いが、品質においては他国
に引けをとらない。前述のような取り組みによって農作物をブランド化し、質の高い
野菜や果実を健康志向が強い海外のセレブ向けに輸出すれば、その利益によって高騰
する小麦などを買い、国内の供給量を増やすこともできるだろう。
今年の異常気象は、農作物危機国・日本にとって、リスク意識を高めるための重要な
ターニングポイントになるかもしれない。
◎関連
【流通】イトーヨーカ堂、千葉に続いて茨城でも"循環型農業"に挑戦--店舗から出る野菜くずを堆肥化 [09/24]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1285327964/
牛丼でもくってろ
5割余るくらいがちょうどいいんだよ
でも中国産野菜はいりません、輸入しなくてよろしい。
中国人もいりません、日本から出て行け。
農水省の自称自給率は予算ぶん取るための方便。だまされちゃダメよ。
8 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/24(金) 22:10:14 ID:q8lh5u80
そんなときでも、なぜか余りまくる米。
9 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/24(金) 23:21:00 ID:UmDL/+RX
補助金ジャブジャブの日本の米なんか、
腹を壊す処か未来まで食い尽くしそうで怖くて食えないよ。
10 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/25(土) 00:32:33 ID:WNEs9ucq
金に余裕のある奴は国産野菜買え。高いと思うな。日本の安全を自分達の
購買が守っているんだという金持ちのオブリゲーションと思え。
11 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/25(土) 00:49:55 ID:zAyyecro
個人が小規模でやってるケースがほとんどで、ちょっと気象に問題あると
すぐ食いはぐれる農家が出てきて、そのたび税金で補助してやってるわけで
農作物なんか天気次第で大豊作になったり全滅したりで、収穫が全然安定しないから
大規模でやるか、組織化してやらないと経営なんて安定しないだろうにさ
休耕した田畑が山ほどある一方で、人手が足りないって騒いでるとこもあるし
なんなんだ、この馬鹿げた非効率ぶりはさ
にんじん食うなよw
13 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/25(土) 01:00:50 ID:DmbT0S3g
トマトは確かにすごい高い
いびつなやつでも一個140円とかする
14 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/25(土) 01:12:43 ID:TV9gqpNy
>>11 終戦後に、農地改革で土地細切れにして配ったのは日本政府だからしかたない。
GHQはそこまでやれとは言ってなかったのに。
>>13 トマトって夏野菜だろ
今頃食べようなんて元々はそれがおかしい
16 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/25(土) 01:30:53 ID:sPEeIcOR
小麦なんかはべらぼうな関税を減税すればいくらでも小売価格引き下げられるだろ
それいいな、関税をころっと忘れてた。こういうときに下げないでいつ下げるんだろうな
19 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/26(日) 00:17:18 ID:LkYoVrq7
日本は主食の自給率が100%なんだから全く問題ない
マスコミがいつものように煽ってるだけ
>>11 >休耕した田畑が山ほどある一方で、人手が足りないって騒いでる
休耕するのは担い手が高齢化したのに後継者がいない場合が多いから、
どっちも人手が足りない状態では