国土交通省は21日、国際航空の運賃制度について、上限額を認可しその範囲内で
あれば自由に航空会社が運賃を設定できる「上限認可制」にする方針を決めた。
運賃変更のたびに国の認可を受ける必要のあった制度を変え、販売状況に応じて
航空会社は出発直前まで、個人客向けに値下げなどができるようになる。
柔軟な運賃設定の導入は、国内外の航空会社が求めていた。海外の格安航空会社
(LCC)が参入しやすい環境づくりにも役立ちそうだ。10月31日以降に
申請される運賃から適用する考え。
国際線の運賃はこれまで、旅行会社が販売するパックツアーなどを除いては、
航空会社は出発の30日前までに国交省に申請して運賃の認可を受ける必要があった。
このため航空券が売れ残った場合でも航空会社は、出発日直前の値下げはできなった。
一方、近年急成長している海外のLCCは、予約日や残席数で運賃を変えるケースが
多く、参入促進のためにも規制緩和が必要と判断した。(共同)
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010092101001049.html