【ルポ/IT】DFの基調講演に思う日本コンテンツの"ガラパゴス化"--Impress [09/16]
1 :
ライトスタッフ◎φ ★:
9月13日から3日間、米国サンフランシスコで2010年秋のIDF(Intel Developer Forum)
が開催となった。従来は火曜日が初日の期間設定だったが、今回は月曜日が初日となり、
少し時間の感覚が狂ったような気もする。初日の冒頭に基調講演を行なったのは、昨年
(2009年)同様、ポール・オッテリーニCEOである。
オッテリーニCEOの基調講演は、Intelの製品よりも、それを生み出すIntel自身にフォー
カスしたものであった。パーソナルコンピュータが生まれて約30年、最初の20年を
Intelはパーソナルコンピュータ向けの半導体(オッテリーニCEOの言葉を借りれば最も
素晴らしい半導体)を提供する会社として成長してきた。PCやサーバー向けにチップを
提供するというIntelのビジネスは今も変わらないが、現在のIntelのビジョンは、連続性
を持ったパーソナルコンピューティング体験をIntelアーキテクチャにより提供する、
ということ。これは機器を越えた一貫性と機器間の相互運用性を提供することにほか
ならない。これが実現してこそ、ユーザーは利用する機器が変わっても、あるいは
利用するサービスやアプリケーションがローカルであるかクラウドベースであるかを
意識せず、シームレスなコンピューティング体験を得られる。
そして、このためには単にチップを提供するだけでなく、複数のチップを連携させた
プラットフォーム、その上で動作するソフトウェア、さらにその上で利用可能な
サービスを統合したソリューションが必要になる。現在Intelは、半導体会社から
ソリューションプロバイダへと変貌しようとしており、その実現のために、Wind
River(組込みOSベンダ)、McAfee(セキュリティソフトベンダ)、さらにはTIのケーブル
モデム事業や、Infineonのベースバンドチップ事業の買収等を行なっている。つまり、
スマートフォンや組込み機器向けのアプリケーションプロセッサとして、半導体
チップのAtomを売るのではなく、ベースバンドチップやケーブルモデムも含めた
プラットフォーム化を行ない、その上で動作するソフトウェア(Wind Riverのほか、
MeeGoにもIntelは大きな投資を行なっている)、さらにはセキュリティまで提供する、
としているわけだ。
過去において、Intelが最も成功した事業と言えば、言うまでもなくPC向けのプロセッサ
であり、その周辺チップである。PCの世界では水平分業が確立しており、Intelがソフト
ウェアやサービスについて、表舞台で派手な活躍をすることはなかった。今回のでIntelは、
水平分業モデルから一歩踏み出した、と受け止めることも可能だろう。
それを可能にした、あるいはIntelにソリューションプロバイダへの変容を要求している
のが、「スマートデバイス」の勃興だ。スマートデバイスというのは、「ローカルに
一定の処理能力を持ち、さまざまな用途に利用できるデバイスの総称(オッテリーニ
CEO)」。現在インターネット接続されている機器は約50億台で、そのうち28億台が
スマートデバイスだという。この数字の半分(14億台)をPCが占める。(※続く)
●勃興するスマートデバイス
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/393/902/Snap1.jpg ◎Impress PC WAtch--元麻布春男の週刊PCホットライン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hot/20100915_393902.html
2 :
ライトスタッフ◎φ ★:2010/09/16(木) 14:18:58 ID:???
>>1の続き
PCの成長は今後も新興国の1台目需要と、先進国におけるPCのパーソナル化によって
維持される。PCのパーソナル化とは、PCが1家に 1台から1人に1台になりつつある
ことを示しており、PCの主流がデスクトップPCからノートPCへ移行していること、
2台目需要を狙ったネットブックのヒットがこの動きを裏付けている。
だが、このPC以上に急速な成長が見込めるのが、PC以外のスマートデバイス、iPadの
ようなタブレットデバイス、スマートフォン、スマート TV、車載用インフォテイン
メント、デジタルサイネージ、家庭向け電力管理装置、といった機器類だ。将来的に
市場の半分以上を占めるであろうこの分野で成功することが、Intelにとって、さらには
会場に来ている開発者にとって極めて重要であるということになる。Intelがこの分野に
向けたソリューションプロバイダの中核となり、サードパーティのソリューションと
組み合わせたものを、現在のPC OEMが製品化して売り出す、というモデルをIntelは
提唱しているのだと思う。
もちろん、ソリューションプロバイダになるといっても、口先だけでなれるものでは
ない。ソリューションプロバイダになるための実績として、上述した多くの戦略的
M&A、そして半導体製造会社としての数多くの実績(32nmプロセスやHigh-K/Metal
Gateの他社に先駆けての実用化)、そしてPCのプラットフォームベンダとして培った
経験をオッテリーニCEOは強調した。そして10年後、2020年のコンピューティングに
関するIDCのデータ、50兆GBのデータ、2兆のトランザクション、310億台のInternet
接続機器、40億人のインターネット利用者、そして2,500万のアプリケーションという
数字を紹介して基調講演を終えた。
オッテリーニCEOの基調講演は、昨年からの連続性もあり、経営トップの基調講演と
してふさわしいものだったように思う(ユーザーにとっておもしろいかどうかは別に
して)。現状の分析と今後の事業戦略という点に関して妥当であり、納得のいくもの
だった。
このスピーチを聞いて気になった、特に日本人として気になったのは、ユーザーによる
シームレスなコンピューティング体験、という部分だ。米国で最もシェアの高い(世界
規模でも最もシェアの高い)音楽配信サービスは、間違いなくiTunesだが、ユーザーは
(Apple製品に限られるという制約はあるにせよ)iTunesで購入した楽曲を、Mac、Win
dows、iPod、iPhone、iPadなどさまざまな機器で利用できる。世界最大の電子書店で
あるAmazonのKindleは、購入した書籍を、最大6台までのデバイス、PC/Mac、Kindle
端末、iPad/iPhone等で自由に利用できる。つまりユーザーはDRMのかかったファイル
を購入しているのではなく、音楽を聴く体験、書籍を読む体験を購入しているのである。
だからこそ、これらのサービスではDRMも、シームレスな体験を極力妨げないようにと
いう配慮がなされている。100%ではなかったとしても、DRMでユーザー体験を損なわ
ないようにしようという意志が感じられる。
※続く
3 :
ライトスタッフ◎φ ★:2010/09/16(木) 14:19:07 ID:???
>>2の続き
ひるがえって、日本のコンテンツ体験が劣っているのは言うまでもないことだ。DRMに
しばられたコンテンツはシームレスどころか、機器間の壁を越えることが全くできない。
TV放送のDRMにいたっては、コピーの回数を気にしなければならない始末だ。おそらく
わが国の電子ブック事業も失敗するだろう。それは、日本のコンテンツビジネスが、
まずユーザーに良好な体験、購入してもらえる体験を考える前に、既得権益の保護を
考えるからではないのか。これはビジネスのあり方として、本末転倒ではないかと思う。
オッテリーニCEOの基調講演には、Wi-Fiを用いたディスプレイのワイヤス伝送技術、
Intel Wireless Display(WiDi)の話も登場した。すでに米国では1月から限定したベンダ
のモデルで利用可能となっていたものだが、わが国でとんと話を聞かない理由の1つは、
WiDiがDTCP等のコンテンツ保護に対応しておらず、わが国ではTV放送や録画番組の
伝送に使えないからだろう。
おそらくコンテンツビジネスのあり方という点で、わが国は確実にガラパゴス化しつつ
ある。それは利用者として極めて不幸なことだが、さらに不幸なのは、ガラパゴス化
した環境で開発された家電製品は、ガラパゴス以外の環境では全く競争力を持ち得ない
ことだ。日本の家電製品の地位が世界的に低下しているのは、コストや価格の問題だけ
ではないのではないか。円高で製造拠点の海外流出が懸念されている昨今だが、コン
テンツビジネスのガラパゴス化が進むのであれば、コンテンツを利用する家電機器に
ついては、開発拠点まで海外に移転させざるを得なくなるだろう。というより、開発
拠点こそ海外へ移し、海外で開発されたものを日本の特殊な環境に合わせて改修する
べきだ。
家電製品に限らず、アニメやマンガといったコンテンツ自体を輸出したいと政府は
考えているようだが、ガラパゴス仕様のままではとても相手にされるとは思えない。
まずユーザーが何を望んでいるのかを考えた上で、次にそれと共存可能なビジネス
モデルとコンテンツ保護のあり方を探らない限り、日本の将来は暗いのではないか、
そんなことまで考えさせられた基調講演だった。
4 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:24:17 ID:8sSOcEE3
もうこういうの飽きた
ガラパゴス化いいんじゃないの
6 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:26:33 ID:c5dczvTt
ガラパゴスってのは非ガラパゴス地域にとって今まで存在しなかった天敵になる可能性もある訳で
というか色眼鏡な言葉遊びはもうイヤン
7 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:33:23 ID:2DpUl9eg
外人にだまされてるだけ。
8 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:33:44 ID:8sSOcEE3
企業が利権確保に走った囲い込み商法と
ガラパゴス化は全く違うものだろ
頭が悪過ぎる
9 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:35:00 ID:+RzUIRDG
もうじき公用語も中国語(主)と英語(従w)になるだろこの国。
日本語コンテンツなんか10年で絶滅するから気にすんなw
10 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:35:24 ID:qCn2k1Sg
そもそも
独自の文化・コンテンツ=ガラパゴス
だろうがアホ
そもそも昔っからガラパゴスじゃね?
特に江戸時代から
戦後も日本で作ってたのが売れただけで
バブルの頃は多少余裕があったから色々なモデルを出せただけで
人間のガラパゴス化について ゴキブリが論文書いて発表してくれるから
まってろよwww
13 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:39:54 ID:BDz+GGRp
とにかく、日本がうらやましくてしょうがないって言うのは良く判った。
1億人の国内だけでまわせるコンテンツがあるのはすばらしいことだよね
ガラパゴスなんだから外からごちゃごちゃ影響与えるなよ
ほっとけばいいじゃないか
16 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:43:18 ID:os5i67J/
コピー回数制限は、
最初なくそうとしたら、
いやー制限できるよーていいったのIntelじゃなかったっけ?
17 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:43:26 ID:pL/6AOUs
>>9 何でわざわざ下位言語にコンバートせにゃならんねん。
英語・中国語から日本語に訳すると注釈とか殆どつかないのに、
日本語から英語・中国語に訳すると注釈だらけとか。
おまけに現在、中国で使われてる近代用語の殆どが日本からの逆輸入じゃねえかw
18 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:48:08 ID:LuJLtef5
マスコミのガラパゴスが一番ひどい
20 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:49:40 ID:c5dczvTt
うむw
21 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:55:41 ID:qCn2k1Sg
22 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 14:58:27 ID:+RzUIRDG
一億総楽天・ユニクロ化w
まともにしゃべれないユトリガキ連中
そして中国占領、思想教育、完成。www
appleのサービスやgoogleもそうだけど、facebookやってると本当にこのシームレス化は痛感する。
音楽やブログや写真が自分と友達の周りでつながってく。サービス間の壁がなくなって
シェアしていく。iTuneとLast FMとFacebookとSoundcloudって意識しないで
サービス間を遷移していく。日本の企業(少なくとも昭和に創業した企業)では
不可能。サイトとソフトを意識しないで並列に使ってるし。
日本企業って広まる前にまずどうやって他所と遮断して囲い込むか、カネを出させるか、
他所を遮断するか、自社製課金サービス付けるかって考えて肝心の製品のサービスの
使いやすさとか面白さなんて二の次。パッケージ商法からも未だに脱却できてない。
これで面白いことが出来るわけない。
アメリカだとまず面白いサービスを立ち上げて広めちゃって、広まったとこで「さて、
そろそろ儲けを出す方法考えないと」って体制だし。
24 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 15:12:48 ID:mc8szZYf
日本の電機業界をダメにしたのは、著作権ゴロだよ。
著作権ゴロのご機嫌伺いで、アナログ時代より、わざわざ不便にする技術ばかり開発してきた。
25 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 15:14:30 ID:8sSOcEE3
>>23 んなわけねーだろ
お前ここ10年くらいの素人立ち上げITサービス企業のことしか知らないんだろ?
そんなもん表面化してるから有名なだけで失敗したものの方が圧倒的に多い
儲けるシステムを確立しないと企業は存続しない
グーグルだって極初期に広告で生きていこうと決めてアドセンスシステムを確立した
26 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 15:19:38 ID:hFRnd2jl
日本の著作権保護技術は、文句無しに世界ナンバーワンだ。
問題は、誰もそんなものを望んでいないと言うこと。
何ごともまずサービスインが基本
否定的な意味で使うのが全く理解出来ない
外人は他の国の人間のために生きてるのか?
29 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 15:28:54 ID:+RzUIRDG
>>26 元はといえば
コンテンツは無料が当たり前と
マジコン等に群がるお前らが悪いんだけどな
日本国内で足の引っ張り合いも激しいし
世界に出て行っても日本規格は潰せと世界中から叩かれる事がしばしば
だが高い機能を求める事自体は間違っては居ないと思う
32 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 22:00:33 ID:+5CVg4W0
コピーガードとか、斜め上に進もうとするからずっこける。
進歩する能力はあるんだから、消費者の望む方向に進めばいい。
ガラパゴスで良いじゃないか。
いっそ鎖国しましょうや。
35 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 22:26:21 ID:MYbqmkuM
鎖国が一番だよ
黒船が絶対来ないなら
36 :
叩く人:2010/09/16(木) 22:33:14 ID:5l7bL7hV
>>23 ニコニコ動画はそれやって成功した?サービスだな。
でも、アップルは違うぞ。
あれは自由なように見えて囲い込みをやってうまく成功している。
まあ、その囲い込みが秀逸すぎるのだが。
37 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/16(木) 22:53:55 ID:IhR7aKdr
任天堂もな
なんかこう悪い意味でガラパゴスとか使うのがガラパゴス諸島に住んでる人に申し訳ない気がするんだよな。
孤立化 とか 独自進化 でもいいような気がするんだが。。。
家ゴミ和ゴミでいいんじゃね?
ガラパゴスってのは朝鮮の息のかかった連中による日本否定だとしか思えない
42 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/17(金) 11:35:13 ID:/zzy6NHQ
朝鮮の息の掛かった連中がガラパゴス化の主犯だろが
マスゴミ、ソフトバンク
43 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/18(土) 20:24:16 ID:Xh1Yr+w3
アメリカ「日本の独自規格でボクたちが参入できないズルい><」
こうですね
最近 評論家(笑)の間で日本をガラパゴスって呼ぶのが流行ってるの?
どこの評論家(笑)もバカの一つ覚えみたいに乱用してるけど
45 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/19(日) 05:22:45 ID:QQ0EBJy1
ガラパゴス化
ジャパンパッシング
終わりの始まり
中国の反発が予想される
日本は・・(日本を否定する話)・・のか?
日本脱出
・・・と危惧する声も。
・・市場で苦戦する日本。
若者の・・離れ。
・
・
・
マスコミは日本を否定するのが仕事なんだろうな。特に朝日、日経、毎日。
46 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/19(日) 05:37:17 ID:I1cenNGi
もうガラパゴスって言い方、聞き飽きた。
いいかげん、言ってるほうも恥ずかしくなってこないかな。
>まずユーザーに良好な体験、購入してもらえる体験を考える前に、
PCをはじめとして、スマートナントカみたいのが出てきてから、
ユーザーの体験は最悪なのに無理やり使わされてんですけど。
(互換性とかの関係で使わざるを得ない)
家電みたいに高い完成度できっちり作りこまれたものをバンと世に
送り出してもらったほうが本当はいいよ。だけどそっちのほうがスピードで
負けるんだよな、かならず・・。
47 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/19(日) 06:37:35 ID:LihIZX5K
だから、それが、訳の分からんコピーガードのせいで、使い物にならなくなってるってことだろ。
コピーガードさえ無ければ、ずっと使いやすいものが出来たはず。
48 :
名刺は切らしておりまして:2010/09/19(日) 08:00:58 ID:svOSj2UB
スレタイにIが入っていないからディフェンダーの講演て何かと思ったわ
社員の顔色が悪いからガラパゴスって言われるんだよ。