阪神港の整備など盛り込む国土交通省が27日にまとめた2011年度予算概算要求で、県関
係では、国が重点整備する「国際コンテナ戦略港湾」に選ばれた阪神港(神戸・大阪港)関連
の整備が盛り込まれた。また、県西・北部豪雨で被害を受けた河川の改修や、整備中の北近畿
豊岡自動車道の一部開通などが上がっている。
■港湾
国際コンテナ戦略港湾の阪神港と京浜港(横浜・東京・川崎港)には、10年度予算の2倍超
の543億円を計上。韓国・釜山港に対抗するため、整備事業費の国の負担割合を現在の3分
の2から引き上げる。国内の貨物を阪神港に集める仕組みも強化。西日本の地方港に荷役用
クレーンを新設する際、貨物を阪神港に運ぶことを条件に国が補助する制度を検討する。
■防災
昨年8月の県西・北部豪雨で被害を受けた河川の早期復旧に向け、佐用町の千種川水系で
堤防の築造や河川の掘削などを進める。宍粟市の揖保川では出水時の水位を低くする改修工
事をする。
04年10月の台風23号で被害を受けた豊岡市の円山川では、下流や上流の緊急治水対策
事業を継続。同様に床上浸水の被害が出た上郡町の千種川や丹波市の高谷川でも、河川の
掘削などを進める。
■道路
高速道路では北近畿豊岡自動車道のうち、養父市と朝来市を結ぶ和田山八鹿道路(13・7キ
ロ)を11年度中に開通させる。一般道では、通学路として使われている直轄国道の歩道整備率
が、近畿は約6割にとどまることから、宍粟市山崎町田井地区の国道29号などへの歩道整備を
進める。
■ソース
神戸新聞ニュース(
http://www.kobe-np.co.jp/ )[2010/08/28 07:15]
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003367721.shtml