三菱東京UFJ銀行が30日からインターネットのサイトを通じて、
医療保険を売り始める。3メガバンクでは初めて。巨大な顧客基盤を持つ
メガがネット保険販売に本腰を入れ始めたことで、営業職員による対面
販売が中心の大手生保などの戦略にも影響を与えそうだ。
三菱東京UFJのネットバンキング利用者は6月末で約1100万人。
昨年7月からサイトで自動車保険の販売を始めたが、今回からアクサ損害
保険の終身型医療保険も扱う。三菱東京UFJのサイトからアクサの
サイトに誘導し、契約が成立すればアクサから手数料を受け取る。
アクサ損保は、ネット専業銀行や地銀のサイトで医療保険を売ってきたが、
「メガの顧客数はケタ違い。取引開始は大きい」と期待する。三菱東京
UFJは反応をみて、他社の医療保険や生命保険などの販売も検討する。
銀行による保険の代理販売は2002年から段階的に範囲が広げられ、
07年に全面解禁された。貸し出しの需要低迷に悩む銀行にとって、
保険の販売手数料は魅力的な収益源。支店などの窓口を通じた販売に加え、
ネット展開を強化することにした。
一方、大手生保の多くは価格競争が激しいネット販売への参入には
慎重な姿勢だ。ただ、住友生命と三井生命が4月につくった合弁会社で
医療保険のネット通販を始めるなど、変化も起き始めている。
◎三菱東京UFJ銀行
http://www.bk.mufg.jp/ ◎ソース
http://www.asahi.com/business/update/0828/TKY201008280306.html