アサヒビールは26日、来年7月をめどに純粋持ち株会社を中心とする
体制へグループを再編すると発表した。国内外の事業再編やM&A
(企業の合併・買収)に迅速に対応するのが狙い。この結果、ビール大手
4社がすべて持ち株会社体制となる。また同日、豪州の飲料3位「ピー
・アンド・エヌ・ビバレッジズ・オーストラリア」(P&N)の発行済み
全株式を取得し子会社化することも発表した。買収総額は約272億円。
国内市場が縮小するなかで、海外事業のさらなる強化を図る。
アサヒビールは現在、傘下に清涼飲料子会社「アサヒ飲料」、食品子会社
「アサヒフードアンドヘルスケア」などがあり、中国のビール事業など
海外事業はアサヒビール本体で統括している。新体制では、純粋持ち株
会社の「アサヒグループホールディングス(HD)」(仮称)を設立。
HD傘下に酒類事業のアサヒビール、飲料事業会社、食品事業会社、
海外事業会社などをぶら下げる形とする。子会社を事業分野ごとに
再編するかどうかは未定だが、会見した泉谷直木社長は「事業の内容、
地域が拡大し、経営全体をグローバルに考える体制が必要になった」と話した。
国内ビール市場は、今年上半期(1〜6月)の出荷量が過去最低を更新する
など市場縮小に直面している。各社とも海外市場に活路を見いだしており、
キリンHDも今年7月、マレーシアとシンガポールで飲料1位の「フレイザー
・アンド・ニーヴ」の株式14.7%を約846億円で買収した。
アサヒは、現在5.3%(09年12月期)の海外売上高比率を15年までに
2〜3割に引き上げるのが目標。昨年4月、豪州2位の飲料会社のシュウェッ
プス社を買収しており、P&Nの買収で海外売上高比率は8.7%に上昇する
見込み。今後、シュウェップス社とP&Nを経営統合させる方針で、豪州の
飲料市場で両社合計のシェアは約3割となる。
◎アサヒビール(2502)
http://www.asahibeer.co.jp/news/2010/0826.html http://www.asahibeer.co.jp/news/2010/0826_2.html ◎ソース
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100827k0000m020058000c.html ◎関連スレ
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http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1282544587/