調査によると、政府系ファンド(SWF)は今後5年間、最大で年2900億ドルを
不動産に投資する可能性がある。これは運用資産の10%近くに相当する。調査内容は
米マサチューセッツ工科大学(MIT)が年内に公表する見通し。
また多くのSWFは不動産市場への直接投資を望んでいるという。
調査では、推定される資産の伸びや現在の不動産資産の保有状況を基に算出。
最も楽観的な予想によると、SWFは1年あたり最大で2880億ドルを
不動産に投じる可能性があるとの結果が得られた。
SWFの運用資産は世界全体で推定3兆ドル。SWFは金融危機の際、2けたの
損失を被ったが、その後はリスク選好姿勢が回復。最近は不動産やその他セクター
へのポートフォリオ多様化を進めている。
共同執筆者のパルキット・シャルマ氏は、ロイターに「SWFは長期投資を
志向しており、不動産はこのニーズに合致する。インフレへのヘッジになり、
ポートフォリオの多様化にもつながる」と述べた。
◎ソース
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-16923420100825 ※補足/スレタイの金額は1ドル=84円で計算