農業技術通信社は19日、農業と異業種が出会う場を創造し、農業ビジネスの
可能性を拡大することを目的とした農業ビジネスプラン・コンテスト
「A-1 グランプリ2011」を開催することを発表した。同コンテスト参加資格は、
個人、法人、年齢、国籍、農業経験を一切問わない。プロの農業経営者だけでなく、
学生・異業種の起業家から新規就農者まで、広く門戸を開放している。
応募期間は2010年9月1日から11日30日まで、その後1次選考が12月1日から
24日まで行われ、2次選考が2011年1月7日から2月29日まで行われる。
2次選考までは書類選考で行われ、その後全国5か所で地方選考がプレゼンテー
ション形式で2011年3月下旬から5月上旬に行われ、勝ち残った各地方大会
上位2名がプレゼンターとして東京の最終選考(2011年7月予定)でプレゼンを行う。
最終選考では、選考委員会から選ばれた審査委員と全国大会の参加者の投票により
A-1グランプリ(賞金100万円)、農業経営者賞(賞金50万円)、Agrizm賞
(賞金30万円)、MBJ賞(賞金20万円)および特別協賛賞が該当者に与えられる
予定。
同コンテストの実行委員・選考委員は日本郵船相談役草刈隆郎氏、内閣府規制改革
会議関係者、ディー・エヌ・エー社長南場智子氏、橋本大二郎前高知県知事など
多様な業界・分野の関係者によって構成されている。
実行委員長で農業技術通信社社長の昆吉則氏は日本の農業について「行政がビジ
ネスをやらせないという側面があった。政や官が農業制度改革を行うのではなく、
民が農業を励ましていく必要がある」と述べた。
選考委員長となる宮城大学大学院副学長の大泉一貫氏は「日本の農業の問題として
国家が経営者で農家が労働者であるという図式が長年考えられてきた。農業を
活性化させるには、政治が決めても前に進まない。民の力に頼るより他はない」
と述べ、政府による改革に依存するのではなく、民間のアイデアによって農家を
変革していく必要性を訴えた。大泉氏は「農家のノウハウはこれまで法則化されず、
個々の農業者に帰属してしまっている」と問題点を指摘した。
選考委員のオフィス2020新社主幹緒方知行氏は、「農家が政府の補助漬けとなって
おり、補助を当てにして自助で市場のニーズに向き合ったものを作っていく努力を
怠ってきた」ことを指摘、「農業生産者が市場のニーズに向き合ったものを作って
いくことで、産業化による活力のある農業を生み出していける」とし、日本の農業に
ついて「供給の側に問題がある。(消費者の)心がわくわくするような価値をつくる
のが、供給者の役割である」と訴えた。
日本郵船相談役の草刈氏は農業改革について「官にまかせておく状態ではない。
民間を動かすことで、政府の改革も促進していくことができる」と述べた。
ビジネス界の多様な分野の人々によるアイデアと日本の伝統的農業のノウハウを
つなげることで、国内農業の活性化が促せることが強く期待されている。
●画像
http://alp.jpn.org/up/src/normal1368.jpg ◎「A-1 グランプリ2011」公式サイト
http://www.a1-biz.jp/ ◎農業技術通信社
http://www.notsu.net/ ◎ソース
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100819/59390.html グランプリ取るための手間隙考えれば賞金は無きに等しいんだから、やっぱりその後の出資にどう結び付くかだよ。選考委員が出資への決定権がないとやはり時間の無駄かと。この顔ぶれはどうなんだろうね?よう分からん。