名古屋市立大の岡嶋研二教授と原田直明准教授らのグループは、
磁場の中を流れた水「磁化水」に、健康維持や学習能力向上効果があることを、
マウスを使った研究で確認した。東北大で9月に開かれる日本生物物理学会で発表する。
岡嶋教授によると、グループは磁化水を1カ月間与えたマウスと、通常の水を飲ませた
マウス5匹ずつを分析。磁化水を飲んだマウス全身の臓器で、細胞の増殖を促進させる
インスリンに似たタンパク質「IGF−T」が、通常の水を飲ませたマウスに比べて約2倍に増えていた。
さらに、学習能力に関係する脳の「海馬」でもIGF−Tが約2倍に増え、脳内にある神経細胞の
再生が促されていた。グループでは、磁化水が胃を刺激して脳幹に伝わり、IGF−Tを
作りだしたと推測している。
岡嶋教授らは以前から、IGF−Tが体にもたらす効果の研究を続けてきた。
磁化水はこれまで経験的に健康に良いとされてきたが、一方で効果を疑問視する声もあった。
各地で「名水」と呼ばれるわき水が、磁化水である可能性も高いという。
同教授は「体内を活性化させる効果があり、研究が進めば、生活習慣病やうつ病などの改善に
つながるかもしれない」と話している。
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