[ワシントン 16日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は16日、
住宅ローンの契約で消費者が不当な扱いを受けないようにする新たなルールを発表した。
ローンに関連するコスト構造を明確にすることや、
金利負担が重いローンを契約させられるのを防ぐ措置が盛り込まれた。
金融機関は、ローンの金利、その他の条件に基づき仲介業者に
「利回りスプレッドプレミアム」と呼ばれる手数料を支払っており、これで多くの人が
返済できないようなローンを組まされたという批判がでている。
FRBは今回、この「利回りスプレッドプレミアム」を禁止。
さらに、ローンのオリジネーターが、「返済負担が重いローンを勧めたり、仲介業者や
融資担当者に特別報酬を支払う」ことを禁止した。
FRBは
「オリジネーターが借り手のコストを重くして自分たちの収益が上がるような
住宅ローンに誘導することを防ぐ」としている。
FRBは、貸し手によるローン費用の情報開示をより透明にするルールも設定。
変動金利ローンについて、最初の5年間で想定される最も高い金利と最高の返済額や、
返済期間を通じた金利および返済額の負担上限を示す「最悪ケース」を借り手に
説明することなどが求められる。
FRBは今回のルールについて60日間の意見募集期間を設けた。
ルールの施行は2011年4月1日。貸し手には2011年1月30日以降に
受け付けた申請について、ルール順守を求めるとしている。
ソースは
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-16805520100817