【IT/教育】世界初、学費無料のオンライン大学、『UoPeople ユニバーシティー・オブ・ザ・ピープル』の試み [08/13]

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1ライトスタッフ◎φ ★
8月6日、カリフォルニア州レイクタホで開催中の国際会議において、
マイクロソフト会長ビル・ゲイツ氏は衝撃的な発言をしました。

「5年以内に、最高の教育は大学でではなく、オンライン上において
無料で提供されるだろう」

彼が問題視していたのは、アメリカの私立大学の学費が高騰し、高等教育の機会
均等が格差によって保てなくなりつつある現状、そして教科書等も非常にぶ厚い
ものになっている非効率さに対してでした。

ゲイツ氏が描く教育の未来像を考える際、昨年9月に開講した世界で初めての
学費無料のオンライン大学、「University of the People」 (UoPeople、ユニバー
シティー・オブ・ザ・ピープル)は、来るべき未来を予兆させる試みと言えます。

同大学は、地球上のあらゆる人、特に途上国の恵まれない人々に対し、所得、
居住地域、人種、年齢、性別等にとらわれることなく、高等教育へのアクセスを
提供することをミッションとしています。

創業者であり学長でもあるシャイ・レシェフ(Shai Resef)氏は教育ビジネスで
15年の実績を持つ億万長者の起業家で、私財から100万ドルを投じ、国連機関で
ある「Global Alliance for ICT and Development (GAID)」の支援をとりつけ、
2009年1月、事業開始にこぎつけました。

学費の無料化を実現しているのは、オープンソースのテクノロジー、Open Course
Ware(OCW:オープンコースウェア)と呼ばれる既存大学の公開講義コンテンツを用い、
オンライン上で相互に学び合うしくみを導入しているからです。また著名大学の教授、
大学院生等、約800名ものボランティア・インストラクターにも支えられています。

授業料は無料ですが、入学登録費用に10〜50ドル、単位取得のための試験費用に
各10〜100ドルの費用が、出身または居住国の経済状況に応じて必要とされ、
運営費用に充てられます。先進国出身者の場合、卒業までに約40回の試験を受ける
ため、約4000ドルの費用が必要となる計算です。

大学経営を持続可能にするには合計で1万人〜1万5千人の生徒を受け入れる必要が
あるとされています。また一方で、事業主体は非営利団体のため、個人や篤志家から
の寄付も収益源のひとつとして運営がなされています。

入学条件には高校の卒業証明、授業を受けるに足る英語力、そしてエッセイの提出が
課されており、既に多くの途上国を含む約100ヵ国から、延べ約 500人の学生が
入学しています。生徒の年齢も18歳から72歳まで(平均32歳)と幅広く、多様な
バックグラウンドを持った学生同士で学びあうことが可能になっています。

正規の学位授与を提供するライセンスの認可は降りてないのですが、いずれ許可され
れば、2年制と4年制の正式な学位授与が可能な大学となります。

※続く

●University of the PeopleのHP
http://alp.jpn.org/up/src/normal1310.png

◎ソース http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1013
2ライトスタッフ◎φ ★:2010/08/13(金) 09:38:18 ID:???
>>1の続き

現在はコンピューターサイエンスと経営学の二つのプログラムのみが提供されています。
ひとつのクラスの期間は10週間、オンライン上の教材を読み、課題を提出、そして
約20名で構成されるクラスメートがウェブ上に提出した課題にお互いにコメントを
することで学びを深めていくしくみです。

インターネット接続の環境格差も考慮し、動画やオーディオは用いず、テキストに
基づいた教材を採用しています。

イェール大学のオンライン教育に関するリサーチ・センターとの提携、またハーバード
大学、ニューヨーク大学、コロンビア大学等の伝統ある大学からの教授陣のアドバイ
ザー参画も徐々に進みつつあります。

7月には途上国に約2600ものコンピュータ・ラボを有する非営利団体、ワールド
・コンピューター・エクスチェンジ(WCE)との提携も実現させ、コンピュータにアク
セスが困難な地域からの学生を今後増やすことにも積極的に取り組んでいます。

教師と生徒が向かい合う対面の教育の価値は、今後なくなることはないと思います。
ただ一方で、教育の民主化、機会の均等化という点において、非営利団体により
運営され、システム、教材、生徒のコミュニティ運営もオープンソースの思想に
基づいているUoPeopleの試みは、注目に値するのではないでしょうか。

ゲイツ氏が描く教育の未来、大胆にすら聞こえる発言をどう受け止めるか、教育に
携わる全ての人に問いかけられています。

◎University of the People http://www.uopeople.org/
3名刺は切らしておりまして:2010/08/13(金) 09:50:16 ID:H047zAL5
distance educationでググルと通信教育の学位授与してるところたくさんある
米英豪が盛ん、ロンドン大学とかオープン大学が有名
4名刺は切らしておりまして:2010/08/13(金) 10:01:42 ID:3xG6hGwT
ソフトウェアを安く買えるアカデミックライセンスだけのために入学するのは、入試がある分、敷居が高そうだな。
それに入学金は掛るし。
それなら放送大学でいいや。
真面目に知識・教養・学位を得るなら、良い選択なんだろうけど。
5名刺は切らしておりまして:2010/08/13(金) 10:06:53 ID:0iK1+hf8
WIDEプロジェクトが結構前からやってないっけ?
村井さんの授業は、ストリーミングでよく見てたぜ。
6名刺は切らしておりまして:2010/08/13(金) 10:26:10 ID:oUvk6LfV
これいいな、経営学とか特に役にたたない学位だが
高度な教育を希望者に無料で与えるのは良い試みだ
7名刺は切らしておりまして:2010/08/13(金) 10:30:13 ID:tYH/sshE
OCWの本家
MITは教材はフリーで提供しても
MITの教室での教師と生徒の対面教育を重視してるんだよな
8名刺は切らしておりまして:2010/08/13(金) 14:35:49 ID:LTcBjQ/R
何が学べるの?
9名刺は切らしておりまして
コンピューターサイエンスと経営管理学の学士過程、まだ未認可だけど