ロケットおよび宇宙船の製造メーカーである米Interorbital Systems社が
昨年、自作衛星キットを開発した。電子工学と宇宙に強い関心を抱いている人なら、
ほとんど誰でも衛星をつくれるという。キットの価格は8000ドルで、打ち上げ
費用も含まれている。
十六角形の衛星『TubeSat』は、重量約748グラムで、長方形のティッシュペーパー
の箱よりやや大きい。
高度約309キロメートルの軌道に乗り、配備されれば、地上にある携帯用アマチュア
無線機で受信するのに十分な信号を発信することが可能だ。軌道からは自然に下がって
いく。数カ月稼働した後、大気圏に再突入し、燃え尽きる。
TubeSatキットにはそれぞれ、衛星の構造部品、プリント回路基板、ガーバーファイル
(本質的には設計図だ)、電子部品、太陽電池、バッテリー、トランシーバー、アンテナ、
マイクロコンピューター、プログラミングツールが含まれている。
キットはこれまでに20が売れ、続く14も納入のプロセスにある。実験や、装置テスト
に使われることが多いという。
キットの購入者であるAlex “Sandy” Antunes氏のプロジェクト『Project Calliope』
では、磁気センサー、熱センサー、光センサーを利用して電離層の情報を検知し、
データを音にして地球に送信している。
●画像
http://img2.wiredvision.jp/news/201008/2010080522-1.jpg ◎米Interorbital Systems社
http://www.interorbital.com/ ◎ソース
http://wiredvision.jp/news/201008/2010080522.html