ソースは
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/04/news012.html http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/04/news012_2.html [1/2]
Microsoftが新たな市場に参入するとき、どの市場であろうと、他社を駆逐する脅威となることを
疑う人は誰もいない。
だが、MicrosoftがWindows 7以外のOSを搭載したタブレットコンピュータを作るまでは、
同社がタブレット市場でAppleとGoogleに対抗するチャンスがあると進んで考える人はほとんど
いないようだ。
Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは7月29日のアナリスト向け説明会で、Microsoftは
タブレットを作るための知的財産を多数保有していると発言してニュースになった。
「当社はたくさんの知的財産を保有し、この分野でたくさんの優れたソフトウェアを有し、
インクやタッチやあらゆるものに取り組んできた。それを形にしなくてはならない。
Netbookでやったように、Windows 7スレートを実現しなくてはならない」
だが一部の業界関係者は、Microsoftがタッチインタフェースに適した軽快なOSを開発する代わりに、
Windows 7を搭載したタッチタブレットを推進し続けているのは、失敗へ向かう道だと確信している。
実際、AppleのiPadはiPhone OSを改造したバージョンを搭載している。
GoogleのAndroidプラットフォームは初めからモバイルOSとして設計され、成長市場で60機種を
超えるスマートフォンに採用されている。
カナダのグラフィックデザイン専門家ハーベイ・ルービン氏は、1月の
Consumer Electronics ShowでWindows 7タブレットの試作機を披露した大手PCメーカーの多くは、
開発をやめていると指摘する。
ほとんどのPCメーカーはその後、方針を変えてAndroidに乗り換えている。
Hewlett-Packard(HP)は、長年のパートナーであるMicrosoftを懐柔するためにWindows 7タブレットを
用意していた一方で、webOSをタブレットに使うためにPalmを買収した。
「Microsoftの経営陣はまだ光明を見いだしていない。彼らは断固としてWindows 7のタッチタブレットを
推し続けている」とルービン氏は語った。
「Microsoftには確かにApple、Google、Palmなど他社がやってきたことをやるだけの資金があるが、
この次世代パーソナルコンピュータのためのOSを作る取り組みをまったくしていない」
IMS Researchのアナリスト、ゲリー・シュー氏は、Microsoftのタブレット市場でのチャンスについて
悲観的に見ていると語る。
ルービン氏と同様に、シュー氏はPCメーカーがいずれWindowsから離れるかもしれないと考えている。
今のWindows 7はタブレットのフォームファクターに載せるには肥大化し過ぎているからだという。
「タブレットにはAppleのiOSやAndroidあるいはMeeGoのような軽量OSが必要だ」とシュー氏は
言う。
「タブレットの特徴は、タッチスクリーン、ハードウェアキーボードなし、常時接続だ。
タブレットの利用はシンプルだ。大量の情報を入力したり、複雑な作業をやるのには使わない。
だがWindowsはそういった用途向けに作られている」
その結果、タブレットでのユーザーエクスペリエンスはお粗末なものになるだろうと同氏は付け加えた。
-続きます-
-続きです-
[2/2]
Forrester Researchのアナリスト、サラ・ロットマン・エップス氏も、iPad以外のマシン、
特にWindowsタブレットのユーザーエクスペリエンスが懸念されるという点で同意見だ。
MicrosoftはタブレットのフォームファクターにPC OSを「押し込む」つもりのようだという。
「Windowsタブレット、Androidタブレットに関する懸念は、iPadほど統合された
ユーザーエクスペリエンスがないということだ。端末メーカーがOSを同じレベルでコントロール
できないからだ。iPadでは、AppleがデバイスとOSの両方をコントロールするため、ユーザーに
提供するエクスペリエンスを完全に掌握している」
それでも、WindowsやAndroidを搭載したタブレットはいずれiPadより売れるようになるかもしれない。
複数のメーカーから製品が出るからだ。
Caris and Companyのアナリスト、サンディープ・アガーワル氏も、Microsoftを除外することを
控えている。(Microsoftが)iPadやモバイル機器から受ける競争上のリスクは「誇張されている」
としている。
「今後数カ月、Microsoftはタブレット市場で強力な勢力として浮上し、魅力的なWindowsタブレットの
不在によって起きている(iPadによる)Windows PCやNetbookの売り上げの浸食を幾らか
食い止められるだろう」(同氏)
アナリストを悩ませている要素はほかにもある。Microsoftがいつタブレットを投入するかという質問に、
バルマー氏は「準備できたらすぐに出荷する。それが最も差し迫った仕事だ。皆が力を入れている」
と答えた。
だが、いつくらいだと長すぎて待てなくなるのか? ふさわしいWindowsタブレットが出てくるまでに
iPadはどれだけ売れるだろうか? Microsoftがタブレットを出荷するまでに、Androidタブレットが
60台登場するのではないだろうか?
Microsoftのタブレット戦略は、答えよりも疑問の方が多い。これはよろしくない。
ルービン氏は、戦いは既に終わっていると確信している。
「たとえ(Microsoftが)今日、タブレット用の新OSの開発を始めると発表しても、使えるものが
できあがるまでには数年かかる。それまでには、ライバルたちがこの製品カテゴリーでリーダーとしての
地位を固めているだろう」
-以上です-
関連スレは
【モバイル】Windows 7に対応 21社がiPad競合機開発 小型電子端末、競争激化へ[10/07/13]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1278979730/l50