8月3日(ブルームバーグ):ギリシャが推進する財政緊縮策が今週、欧州連合(EU)と
国際通貨基金(IMF)による最初の審査を通過することになりそうだ。
ユーロ圏で2番目に高い財政赤字比率を圧縮しつつ、リセッション(景気後退)を
切り抜けようと努力するギリシャに対して、EU主導の調査チームは、緊急融資枠から
第2弾の融資を実行する準備を進めている。
エコノミストらによれば、EUとIMFはギリシャ向け緊急融資枠1100億ユーロ
(約12兆5300億円、期間3年)からの融資第2弾を承認するに当たって、同国の財政再建の
進ちょく状況を評価する一方、その成果を確かなものとするために追加措置が必要だと
勧告する公算が大きい。
EU加盟27カ国で最も高いインフレ率と格闘するギリシャは歳入が目標を下回り、
今年の国内総生産(GDP)は最大で4%縮小するとEUとIMFは予想する。
パパンドレウ首相は増税や賃金引き下げ、公的年金制度の抜本改革を断行。
1−6月(上期)に財政赤字の45%削減に貢献した一連の措置に抗議するストが数カ月
続いたが、首相がこれに動じることはなかった。しかし、緊縮財政策がリセッションを
悪化させており、財政再建の取り組みを継続し、90億ユーロの融資第2弾の承認を得る
努力は困難を伴うだろう。
キャピタル・エコノミクス(ロンドン)のエコノミスト、ベン・メイ氏は
「ギリシャ政府は求められている構造改革を実行している。政府は2012年のプラス成長
回復を見込んでいるが、現在進んでいる財政収支の調整の規模を考えると、楽観的過ぎる
可能性がある。われわれはその意味で、中期的な見通しになお若干懸念を抱いている」
と話す。
IMFのジェニファー・ベックマン報道官によれば、EUとIMFは、4日から6日の間に
ギリシャの財政再建の進ちょくに関する記者会見を予定している。
ソースは
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=avMycxcXOaOM 関連していそうなスレは
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