自動車整備機器など機械工具商社のイヤサカ(矢島八郎社長、東京都文京区)は、エンジン診断システムの新製品
「トリニティーシステム」の販売を開始する。
車載型故障診断装置(OBD)や排ガス4成分の測定から診断、結果までを一体化し、「愛車診断カルテ」として結果リポートを
作成するシステムだ。
女性ユーザーなど技術的に詳しくない人へ説明する際など、メカニックを支援するツールとなるほか、顧客からの信頼向上に
つながるものとして提案していくほか、こうしたシステムを活用した診断ビジネスの構築も検討していく。
故障診断機や排ガステスターで、エンジン内の故障個所を測定し、その測定結果を数値や専門用語で顧客に説明するには難しい。
特に目に見えない部分であるエンジン内の故障個所をメカにあまり詳しくない人や女性に説明しても理解してもらえないケースが多い。
そのため、ユーザーに分かりやすく説明することができるようにしたのが同システムだ。
排ガス4成分とλ(ラムダ)を測定するエンジン燃焼診断と故障診断機を使用したOBD診断を行うことができる。
「トリニティー(三位一体)」の名前の通り、測定、診断、結果を一体化。故障診断機などの利用頻度が低いメカニックでも簡単に作業が
行え、測定結果も状態がひと目で分かるよう色分けされている。
診断リポートは、数値に加えて「アイドリング時の空気と燃料のバランス異常(希薄)が見つかりました」など、分かりやすい言葉で表示
された愛車診断カルテとして印刷。顧客の理解を得るための労力が軽減できるとしている。
カルテの説明文は自由に変更できるほか、整備前と整備後にカルテを作成するなど、顧客からの信頼を向上させるツールとして役立つ
としている。
▽ソース:日刊自動車新聞 (2010/07/21)
http://www.njd.jp/news/detail.php?id=1091 ▽画像
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