【バイオ】米国農家の今--「人が食べる遺伝子組み換え作物を植え始めた」 [07/21]
1 :
ライトスタッフ◎φ ★:
世界に広まる、遺伝子組み換え(GM)作物の作付け。記者はGM作物普及の
旗振り役である米国の、ある農家を訪れた。そこには、これまでの飼料用ではなく、
人が食べるためのGMトウモロコシが植えられていた。GM普及の理由を農家は
「儲かるから」と語る。一方で、消費者からは根強い反発の声も。資本の論理と、
消費者感情が対立する。農業先進国が作るルールに、輸入依存国日本は従うしかないのか。
シカゴから向かう飛行機の窓の色が、空の青から緑色に塗り替えられる。一面に広がる
農場が、その色の素だ。記者が訪れた米イリノイ州は、穀物輸出大国として知られる
米国の中でも、穀倉地帯として知られる。
世界3大河川として知られるミシシッピ川が緩やかに流れる。時として襲い掛かる嵐に
よって川が氾濫することも。災害の一方で、肥沃な土を運んでくる。それが穀倉地帯を
支える基盤ともなっている。
■「ようこそ、遺伝子組み換えの畑へ」
40度を超える気温に60%を超える湿度。6月下旬とは思えない、酷暑とも言うべき
環境の中、ケニス・ハートマン・ジュニア氏が大きな手を差し伸べて握手を求めてきた。
「ようこそ、遺伝子組み換えの畑へ」
ハートマン氏は3500エーカーの農地を持ち、大豆とトウモロコシ、小麦を作付け
している。今年は1800エーカーがトウモロコシ、1200エーカーが大豆、残りの
500エーカーに小麦を植えている。トウモロコシと大豆はすべて遺伝子組み換え(GM)
の種だ。ハートマン氏が持つ農地全体の86%を占める。
「どの作物がどれだけ実をつけ、どれだけ収益を上げたのか。すべてパソコンで管理
している。一番儲かる作物をより多く植える。だから毎年、作付けの割合は変わる」
需要予測と収穫高――。
米国の大規模農家の多くが、作付け品種や面積を変える戦略を持つという。このような
“攻め”の姿勢が出始めたのは、GM作物が登場し、より安定的に収益を得られるように
なったからだとハートマン氏は語る。
■種子メジャーによる食の支配
GM作物の種子メーカーは大手3社の寡占状態にある。GM大豆種子では世界シェア9割を
超える米モンサント。デュポンの傘下で、同社全体のR&D(研究開発)費用の半分以上を
つぎ込む米パイオニア、そしてスイスの種子メーカーであるシンジェンタだ。
消費者や環境活動家らの反対運動が根強く続く中、GM作物の作付けは拡大の一途を
たどっている。2010年には世界25カ国、1億3400万ヘクタールにまで拡大し、
作付けが本格化した1996年に比べて約80倍にまで広がっている。
米国農務省の調査によると、2009年における米国内でのGM作物の作付け比率は
トウモロコシで85%、大豆で91%と圧倒的多数を占める。この勢いは北米だけでなく、
南米にも広がりつつあり、ブラジルやアルゼンチン、チリなどの穀物輸出国へと拡大
している。
なぜ、ここまで急拡大したのか。
「儲かるからだよ」とハットマン氏はあっさりと切り返す。
※続く
●グラフ/GM作物の作付面積の推移
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100716/215463/2500.jpg ◎ソース
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100716/215463/?P=1
2 :
ライトスタッフ◎φ ★:2010/07/21(水) 16:00:52 ID:???
>>1の続き
■農家の負担を軽減、収穫増でGM一気に拡大
モンサントを中心とした種子メジャーは、農家の手間隙を省く付加価値を、遺伝子
組み換えによってつけてきた。例えば、農薬の散布を減らすことだ。
害虫に耐性のある遺伝子を作物の種に入れることにより、農薬をまく回数を減らし、
コストをカットできる。
除草剤耐性をつけて、収量の増加にもつなげた。農家は雑草に栄養を取られないために
除草剤をまくことがある。だが、除草剤をまくと、育てている作物自体も枯れてしまう
ことが少なくなかった。除草剤耐性のあるGM作物は枯れないため、収穫増につながるのだ。
こういった農家にとって多分にメリットのある付加価値が、GM作物の作付け急拡大に
つながっている。
気候変動も、GM普及の後押しをする。地球の温暖化などに由来する世界的な天候の
変化で、旱魃や長雨が続いて作物の不作が目に付くようになった。
■石油代替エネルギーとしても期待される
2007年にオーストラリアが大旱魃に見舞われ、小麦が100年に1度の大凶作となって
小麦製品の値上げが相次いだのは記憶に新しい。
種子メジャーの各社は、こうした旱魃に耐性を持つ品種を遺伝子組み換え技術で開発
している。GM作物として出回っていない小麦が大凶作となった中、96 年以降に作付
面積を増やしてきたトウモロコシと大豆は、天候不順があっても、従来のような大きな
メージを負わずにきた。
中国人が牛肉をたくさん食べ始めるなど新興国の食生活が多様化すれば、飼料用の穀物
需要は高くなる。さらに、トウモロコシには石油代替エネルギーとして期待されるバイオ
エタノールの原料という需要もある。
農家が、より多くの収穫を得て、より儲かる「経営」を意識した作付けをするようになった。
米国の大豆生産者団体である米国大豆協会のステファン・センスキーCEO(最高執行
責任者)は語る。
「遺伝子組み換えでない大豆の需要が日本であるのは知っている。当初はそのプレミアムに
応じて作っていたが、管理や輸送も完全に分けなければならず、非常に面倒だ。農家は
プレミアムに見合わないとして、大多数がGMに切り替えている」
■「人が食べるトウモロコシを植え始めた」
日本における大豆の自給率はたったの3%に過ぎない。97%を輸入に頼り、最大の供給国
である米国は91%がGMだという事実。GMトウモロコシや GM大豆などを飼料として
食べた国産の牛や豚を食べている我々にとって、もはやGM作物は、知らぬ間に身近な存在
となっている。
灼熱の畑を案内し終えたハートマン氏が自宅に記者を招き入れてくれた。軽く汗を拭き、
ソーダをぐいと飲み干した後に語りだした。自分たち家族が食べるためという注釈を
つけたうえで語った言葉、それが
「今年から、人が食べるためのGMトウモコロシを植え始めたんだ」
という一言。ついに、ここまできたか、というのが記者の率直な感想だ。
※続く
3 :
ライトスタッフ◎φ ★:2010/07/21(水) 16:01:04 ID:???
>>2の続き
これまで、GMトウモロコシは家畜向けの飼料かコーンスターチなど工業用に作られてきた。
それがついに、人が食べるトウモロコシを試験的に植え始めたというのだ。
横幅50フィート、縦に60フィートと植えられた面積は極めて狭い。まだ数十cmの高さで、
実をつけるまでには至っていないが、ハートマン氏はほかの作物以上の期待をかけている。
■新しいものを怖がっていては、未来はない
ハートマン氏は「自分たちが食べることで、GMはより安全だと示すためだ」と語るが、
真意は別にあるのだろう。おそらく、来る食料不足問題を予想し、その時代に向けて
先行的に実験しているのだ。どのスイートコーンが一番収穫量が高く、より良い味で
高値で売れるのかを、テストしている。
「クルマが登場した時、馬に乗っていた人からすれば未知の存在で怖かっただろう。
GMも同じ。新しいものを怖がっていては、未来はないよ」
米国を中心に、世界で広まりつつあるGM作物。一方、米以外の穀物の多くを海外からの
輸入に頼る日本。他人任せの島国には、農業先進国がつくるルールに従うしかないのだろうか。
●ケニス・ハートマン・ジュニア氏と植えられた「人が食べるGMトウモロコシ」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100716/215463/1800.jpg ◎関連スレ
【バイオ】食料がなくなる日--種子メジャーの野望、日本の無策 [07/20]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1279617982/
菜種油(キャノーラ油)も遺伝子組み換えで、すでに喰ってる。
5 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 16:04:28 ID:Y1h02tPI
遺伝子組み替えは危険てマスゴミが言ってたけど、誰が黒幕なのかね。
6 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 16:17:49 ID:DaZAqD6g
遺伝子組み換え作物が嫌なら、価格の高くても国産作物を買えよ
それとも自分で作るかだなw
>>5 遺伝子組み換え作物の一番の危険性は、周辺の植物の遺伝子に、遺伝子組み換え作物の遺伝子が入り込む事なんだ。
除草剤に強い遺伝子組み換え作物の遺伝子を持った雑草が誕生すれば、除草剤が無力になる。
8 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 16:18:49 ID:GGzUHRQB
9 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 16:55:08 ID:npj2mOG0
人を襲う植物が生まれるのも遠くないな
10 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 17:22:57 ID:JuGXQCVN
11 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 17:34:40 ID:SkSiP4YK
食物として問題なんじゃなくて、周辺の植生への影響が問題なのね。
遺伝子組み換え穀物を食ったウンコを肥料にしたらアウト?
13 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 17:41:20 ID:LZmNq8eE
スーパーに行くと、納豆や豆腐などで国産大豆使用をうたった商品が多いんだけど、
そんなに国産大豆はないはずなのに、といつも思っている。
>>7 そう、これが遺伝子組換え作物に対する正しい批判
植物の場合、トランスポゾンが活発に動いてるからな
15 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 18:17:03 ID:JuGXQCVN
>>14 細菌の場合、遺伝子の移動が起こる事はもうはっきり判ってる。
たとえばO−157の毒の遺伝子はもともと赤痢菌のやつだし。
そして細菌は基本的に植物細胞。
更に各種のトランスポゾンがうろちょろ。
遺伝子がやり取りされないという考えの方がおかしい。
16 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 18:30:47 ID:FBG72Iv2
>>14,15
なるほどー。
そういう側面があるのね。
いよいよ始まったかって話だよな。
究極は水がなくても育つ作物だったりして。
>>16 まあケチをつけようとするならば、という話だけどね。
ナウシカの世界みたいになることは今のところありえないから
19 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 19:32:30 ID:bbmoQiaM
「モンサント ターミネーター」で検索してみろ
全ての種子をモンサントが支配する
GM種と言っても、自然交配を短期間で行っているってだけのものしかないんだけどね。
直ちにGM種が危険だという理論がよくわからない。
21 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 19:54:38 ID:kHx1CHeX
モンサントの穀物食べると食べ過ぎる・肥満する等、副作用はないのかね
アメリカ・メキシコ・イギリス、加速する肥満の原因に関係は無いのだろうか
>>21 煽りとかじゃなくてマジで思うけど白人国家で暮らしたことないでしょ?
あいつらの食生活見てると太って当たり前だろjkになる。
中年太りに見えるだけのやつでも実物を近くで見るともの凄い太ってるんだよ。
>>7 モンサントの開発した
遺伝子組み換え植物の遺伝子が全然関係ない畑に入り込む
↓
モンサントが全然関係ない畑に
「うちの種子を無断利用した」とイチャモン付ける
↓
訴訟。モンサントが勝利。
↓
貧乏農家が破産。
24 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 22:58:30 ID:U7a7HH5V
何処で産まれたか判らん牛といい
何でこいつら消費者の為に物をつくんないのwww
25 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 23:00:31 ID:sbFb6vWB
人を食べる遺伝子組み換え作物を植え始めた
26 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/21(水) 23:20:56 ID:gQN9zWEy
年金基金でTOBして日本が筆頭株主になれないの?
モンサントとシンジェンタ。
27 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/22(木) 00:01:25 ID:lRXXgixq
穀物メジャーとかって秘密結社の臭いがする
Ω ΩΩ<な、なんだってー
という漫画に似合いそうな話題だなー
とうもろこしは、食った虫が死ぬ様にしたGM種が主流とか
恐ろし過ぎるw
30 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/22(木) 00:26:57 ID:TwuWZwMD
>>29 こないだWOWWOWでやった『パンドラ』は
画期的なトウモロコシ開発した学者が自分で食べた結果
脳が委縮して記憶が無くなっちゃうってストーリーだった
こういうの見るとメキシコ湾から降り注ぐ物質は神の雷
とかキリスト教のアメリカ人は思わんのかしら
32 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/22(木) 02:45:53 ID:pMeOrkko
33 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/22(木) 03:08:12 ID:teEtkeWN
34 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/22(木) 11:48:32 ID:Vhzrh0ul
カーギルは非上場だしな。
メリケンのトウモロコシメジャーか。
GM作物じゃないと、農業としては破たんしている状態だからな。
トウモロコシ作付に多額の補助→大量生産可能な加工用トウモロコシを作付
→マトモなやり方じゃ育たない→肥料大量散布→結局ソコソコ黒字
→でも食用には使えない→ならGMで食用にも出来るように(ry ←今このへん
米産のトウモロコシ(遺伝子組換)の種別表記って知らない奴が一杯なのな。
遺伝子中にBTって部分が含有されてるものだけど。
「殺虫剤」だぜw「さっちゅうざい」
実際に昆虫(害虫)は齧ると死んでいくって資料もあったり、これを与えられた家畜の受胎率が6割切るとか
モルモットの平均寿命がガタ減りしたとか恐ろしい統計がでてる。
でも、日本の農水省は米の政治圧力に負けて食料品扱いだぜ!!
38 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/22(木) 18:51:50 ID:KRLAT8nT
モンサントのトウモロコシは、連作障害すら克服してるのかな。だとしたらすごいが。
ところで、日本でも組み換え作物の研究してるはずだけどそっちはどうなってるの?
39 :
名刺は切らしておりまして:2010/07/22(木) 20:52:23 ID:YUPrUbQk
そのうち指が4本なやつとか前後に顔があるやつとか普通に歩く世の中になるんだろうな
>>39 なあに、日本は6本指が天下を取った国だぞ。
>>39 「本当に指が5本も必要なんですか?!
4本じゃダメなんですか?」