模型メーカーの京都科学(京都市、片山保社長)は今後3年で、医療教育用人体模型の生産能力を2倍程度に拡大する。
今年6月に稼働した新工場に樹脂成型用の設備を順次導入、医師や看護師が研修で使う各種の模型を生産する。
米国など海外の医療機関からの受注増加に合わせ生産拡大に踏み切る。
10億円強を投じ、今春までに本社の敷地内に新工場を建設した。既に一部製品の生産を始めている。
ほかの工場から生産を徐々に移管、全身模型、腕の模型、頭部の模型など複数の生産品目に関して将来、フル稼働時の
生産能力を倍増する。
同社は米国、欧州を中心に海外でも医療教育用人体模型を販売している。今春には中国でも販売活動を始めた。
2010年5月期で6億円弱だった海外売上高は今後も拡大すると見込んでおり、生産体制の拡大が必要と判断した。
京都科学の医療教育用人体模型は、聴診器をあてたときに心音や脈拍の異常を再現する模型や、看護師が患者に注射を
打つ訓練の際に使う腕の模型など、研修の用途別に様々な種類がある。
現在は全身模型だけで年間1000体弱を生産しているという。
▽ソース:日本経済新聞 (2010/07/14)
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819890E3E1E2E0EA8DE3E1E2E5E0E2E3E29E9693E2E2E2